少女がそのまま大人になったような無邪気な女性に会った時に、ふと赤い着物か前掛けを着た女の子の像(人形かも)のヴィジョンをみた。 そこから急激に仕事が忙しくなって経済事情も向上。 確実に状況がシンクロしていたので今もその像がどこにあるのか探しているんだけど.. 今回は、とあるチャンネルで紹介された某所から来たという座敷童たちが画面越しに来てくれた。 その番組の出演者はお菓子を用意しておくようにと言っていた。 試しに寝室で消灯後ビデオを回すと、たくさんのオーブが舞っていて、話しか
時として なんの脈略もないように思えることが 睡眠中に起こる。 「夢」とは片付けられず、 忘れられないヤツを4話。 その壱、 ドンドンドンと音が聴こえてきたと思ったら自分の頭上、はるか上空を宇宙船4機が旋回してて、めちゃくちゃ怖くて布団をかぶって丸まってた。そしてまた眠りに入ろうとすると今度は、大きな仏像が話しかけて来た「このことは、誰にも言ってはいけません」 その弍、 瞬間移動したような場面展開で、 降り立った場所は太陽のない星。 月明かりだけの岩場をぴょんぴょんと渡
駅からバスで30分。 町外れのその施設に、その夏なぜわたしがいたのかも言えなくて、なぜそんなことが起きたのかも裏付けがないままだけど。 10代の3人組はそこに着くと 給湯室の奥にある休憩室のような 四畳半の和室で寝泊まりするように言われた。 布団を3組とそれぞれの荷物で部屋はギチギチで まったく余裕はなかった。 わたしの寝場所は壁側になった。 「おやすみ」 3人とも静かに眠りについてしばらくして わたしは左から右へ寝返りを打った際に腕を大きく動かして右手がとなりの友人のカラ
彼は技術者で転勤族だった。エッジのかけらもない明るさと笑顔、誰にも、こんなわたしにも 気さくに接してくれていた。 だいたい月に一度ほど、同じ趣味を持つものが集まる店で顔を合わせていた。 ある晩わたしは、みずいろのスカジャンを来た少年を見たホテルの隣にある雑居ビルの一室のバーで呑んでいた。 カウンターでマスターと話してると、 彼が同僚を連れて入って来た。 「違うお店で会うなんて珍しいね」 など二言三言交わした直後、猛烈な吐気に襲われた。 「マスター、お勘定!また来るね」 彼らと
定宿にしているホテルの 初めて割り振られた部屋でバスルームのウォシュレットのセンサーが不規則に一晩中作動して「ジャー」と水が流れて、その音でその都度目が覚めて眠れないという現象があって (故障かな、それとも..) 続けて同じ部屋になった時もその現象は変わらずで。 「次インする時に割り振られたら、事情を言って部屋を変えてもらおう」 って勇んで行くと、あれれ!グレードアップしてもらってて、おかげさまで超快適! みたいなことがあり(前振り) また別の、今は取り壊されてしまったホテ
あまり詳細は話せないけど。 世を忍ぶ仮の仕事場にあるわたしの居室に 夕刻ひとりの少女(オトナ)が 「たっ助けてくださいっっ」と駆け込んで来たことがあって。 彼女はある施設職員だったのだけど、 その日の業務が終わってからずっと具合が悪いという。頭痛や吐き気などそれまでにない不調が一気にやってきたという。 わたしは彼女に気付かれないように、 呼吸を整えチャンネルを彼女の職場に合わせてみた。 ー 建物と建物の間に屋根付きの渡り廊下があって、その奥に今は使ってない焼却炉がありますよ
ヴィジョンを持つ。 なんだか言葉としては、 なっちゃない感じがするけど。 その時が来たのは、療養中のとある日。 相変わらず血圧が低くて地を這っているような感覚の中で、3人組アーティストの公演に出かけた。人混みが嫌いなわたしは高みの見物をキメようとアリーナ席ではなく2階席から彼らの演奏を聴いていた。ライブハウスなのでそこからでもステージはしっかり観えたし。 開演後しばらくして、それは突然やってきた。 メンバー全員がシャツとジーンズのようなラフな姿だったんだけど、一瞬で雅楽師
療養中に血圧が下がりきって、自分の意識が体を離れてしまった事が一度だけあって。 それは風も温度も感じない暗闇のなかを昇ってゆく感覚で。 しばらくすると煌々と眩しく暖かそうな光の空間に繋がるドア一枚分ほどの通路のようなものがあって 興味本位で「そこを通りたい」と思ったんだけど、 寸前で意識はカラダに戻って目を開けた。 なるほど! このカラダが終わっても自分は変わらずにいるんだな。よくカラダを大切にとか言われても実感が持てないし期限があるのも普段は忘れてる。 あのまま逝ってもよ
「もうこの国ではなすすべもなく、あとは海外で移植するしか方法はありません」という医師からの告知を受けて、わたしはここで終わるならばそれでもいいと決断し、弱っていく心臓と自分を冷静に観察しながら生家の離れでの療養を始めた。 呼吸をするのがやっとで、相変わらず眠りも浅くて眠っていると自分が自分の横たえたカラダから起き上がる現象が続いた。 永くはないんだろうな.. そう思うと、カラダを手放した後に今世での親兄弟や友人たちとアクセスできないことからの孤独感に襲われて毎日泣いていた。
父が風邪をこじらせて大病院を受診すると即入院となり、それと同時に家族への余命宣告がなされた。 逝ってしまったのは春から夏へ移りかわる頃。 明日は自衛隊の搬送車で新病院へ向かうという夜のことだった。 よく伊予柑を病室で一緒にむしって食べてたので今でもスーパーで見かけると、もうそんな時季かと思い出す。 その年の冬、相変わらずジメジメした部屋のコタツに入ってうたた寝をしていたら、いきなりガサっと襖が開いて 「おい、風邪をひくぞっ」 という父の声で目が覚めた。声をした方を見ると、
よく部屋の模様替えをした。 どの方角に頭を向けて寝たとしても熟睡できることはなかったように思う。 昼寝をしようとして部屋を変えてもそうだった。 寝る前はいつも、アレが来たら嫌だなって。 そう思ってた。 アレ 遠くから何か太鼓を叩くような低い音の拍子が聴こえてくるのと同時にカラダが固定される。 そして頭の上には何かいる。 ヴィジョン的には、戦国武将のようなもの。 何かそういった扮装のもの。 その恐怖とカラダの苦痛がおさまるように 南無阿弥陀仏と子どもながらに聞き覚えのある念仏
そもそも、ひいばあちゃんがおかしくなって座敷牢に入れられてたと聞いて、広さ的にそうゆうのあるだろうなと思うくらいのだだっ広い家に生まれたのが始まりで。 物心ついた時はすでに改築されていたけれど、それでもあちこちに古銭や、古い壺なんかがゴロゴロ転がってて。 手付かずの五右衛門風呂の浴室や使用人用らしき部屋は後にリフォームして使ってた。 そこは古い醤油問屋だったらしい。でもその家について詳しく知る人間はもういない。 わたしに与えられた部屋は、改築されていない古い和室。床の間と開か