ADHDと大学受験
先日友人から「そんなに飽き性なのによく大学受かったね」と言われました。私は、某MARCHのどこかに浪人をしてはいったわけですがたしかに奇跡的な合格のようにも思えます。
巷では「ADHDのなかには天才が多い」「医者や弁護士などの社会的地位の高い職業にはADHDのひとが多い」という噂が出回っていますが、だいたいは凡人かそれ以下なわけです。大体のADHDのひとは一般のひと(ここでは定型発達のひとのことを一般のひとと言います)のようにできないことが多いゆえ、ストレスが多くなりがちです。
心理学科の教授に「ADHDと生きづらさ」に興味があると話したら、環境が適していて生きやすい人もいるのだから必ずしもADHDと生きづらさを結びつけるべきではないといわれました。が、受験勉強、とくに浪人生活との相性は最悪だと思っています。私も極度の鬱状態になりました。
まず計画が立てられない。
そもそも一日のなかの時間の見積もりもうまくできないのに半年後、一年後の計画なんてよくわかりません。私は大手塾に通っていたのですが、はじめに計画を立てましょうと計画表を渡されました。それを書くのに何日何時間費やしたでしょう。大した計画ではないのに、いかにていねいに仕上げるかということと計画の綿密さをこだわった結果、ものすごい時間を費やしました。今思えば最初の計画なんてテキトーでいいんです。どうせ自分が計画を破壊していくので。ざっぱに計画をたて、綿密にやるのは一週間、一日の計画だけでいいです。ADHDの傾向にある人は一般の人に理解してもらえないほど時間の見積もりが甘いです。
そして大抵の場合いやなことを後回しにする傾向にあります。受験勉強なんていやなことだらけです。私は幸いにも私大のみの受験でしたのでいやなものは少ない方でしたが、(世界史が本当に苦手でした。覚えられないんだもん…。)国公立受験となるとそうもいかないと思います。で、当然いやなものから逃げ続けると第一志望には届きません。滑り止めにも届かないかもしれません。とにかくやらなきゃいけない。ADHDのひとはこの強制感に一般の人以上にストレスを感じるでしょう。好きな事なら全力でやるのに。。私自身「やらなきゃいけないからやる」ができたらどれだけ人生楽なんだろうとおもってきましたが、いっこうにそういうモチベにはならないので考え方を変えてみました。楽しさを取り入れました。科目を楽しめればもちろんよいことなのですが(国語、英語は科目として楽しんでいました)、嫌いだった世界史に関してはスタンプラリーを作り楽しむことにしました。
文房具が気になりすぎて集中できないこともありました。その日のコンディションによって文字って変わりますよね。自分の書く文字のかんじやペンのインクの出方(ボールペンのジェルタイプだとすらすら、ふつうのだとややかすかす)がどうしても気になりペンやシャーペンを15分おきくらいに替えていました。
また書き足します。
2023.4.29.