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私が大手金融機関から社員100名未満のIT企業、アトラエに参画した理由

初めまして。2021年に中途でアトラエに入社し、IRを担当しているkanaと申します。今回は、大手金融機関で証券アナリストという専門職の道を進んでいた私が、社員100名未満のIT企業であるアトラエに参画した理由と、約半年経った今実際に思うことを書いていこうと思います。


よくいる文系学生で知識もろくにない中、金融機関へ就職するまで

自分の経歴はここから始まりました。

大学時代は、千葉の実家から都内の大学まで片道1時間半程度と遠かったこともあり、サークルなどには属さず、午後から閉店まで地元の駅ナカのカフェ(某チェーン店)でバイトをし、閉店後から朝までバイト仲間もしくは地元の友人とだらだら遊び、めざましテレビが始まる頃に就寝し、昼頃に起きてバイトへ向かうといった比較的よくいそうな?意識高くない大学生でした。

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ただ、アルバイトという立場ながら社員がいない間の責任者といった役割も任され、どうすれば
・食材ロスを減らし
・シフトの無駄を削減しつつ
・売上を最大化できるか?
つまり、利益を最大化するにはどう行動すべきか?と考えることとなり、結果として、経営の考え方や企業の収益構造に興味を持つきっかけとなったように思います。

そうこうしているうちに、周りがやれインターンだ、ESだ、就活だ!と動き出す季節がやってきました。さて自分はどうする?と考えたときに、「どうしよう、何もない」と思いました。ここで言う何もないというのは、上述のような生活を繰り返してきた結果、(自分的には今考えてももう二度と送ることできないほどめちゃくちゃ楽しい日々を送っていたので後悔はないのですが笑)企業にアピールできるような強みや経歴がない、という意味です。

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ただ、自分がやりたいこと、なりたい姿を実現するためだったら、絶対に折れずに、泥臭く、血を流しても(大袈裟?)やり遂げるという謎の自信があり、本当にやりたいこと、なりたいことが見つかればしっかり向き合えると考えていました。しかし、世の中にはどんな企業や職業・職種があるのか、という社会のことを知らな過ぎて選択しようがないことに気づきます。そこでこう考えるようになりました。

「社会に出てから社会のことをきちんと学べばいい」

どういう企業が存在してどのようにお金が回っているのか。どういう職種がどう関係しあっていて、自分には何が向いているのか。。そして、実際にやりたいことなりたい姿が見つかったときに、出来るだけ無駄にならないスキルを身に着けておこう!と。

当時の私なりに考えた結果、金融の知識・スキルはどこに行ってもきっと無駄にはならず、むしろ一般教養として必須なのでは??と考え、金融機関に就職しようと考えるに至りました。両親も金融機関出身であったことから身近に感じていたというのもあるかもしれません。

そうこうして、めでたく第一志望であった大手金融機関に就職することができました。

そして金融知識もなく、何ができるでもないのに、どうせやるなら金融の最先端で専門知識を学びたいという欲がでてきて、ファンドマネージャーやアナリストと呼ばれる職種の人たちが所属する資産運用部門に配属希望を出しました。(その会社の本社が丸の内にあったため、丸の内OLに憧れて本社にいきたい!といった動機もあったとかなかったとか。。)

その時の新人配属面談では、人事部長に「実際、ファンドマネージャーや、アナリストというポストの数は限られているから、もしかしたらずっとコピーとりかもしれないよ?それでもいいの??」といったことを聞かれたように記憶しています。

それでもいいです!と即答しました。なぜなら、その場にいくことさえできれば、コピーとりからだってチャンスをものにできる、と謎の自信があったからです。

その結果、その年の同期400人の中ではただ一人、株式の運用部に配属されたのです。

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証券アナリストから社員100名未満のIT企業のIRへジョブチェンジを決意した理由

実際に働く中で、さらに欲がでてきて、フロント部と呼ばれる金融の先端部署にいるのだから自分も専門職としてスキルを磨きたいという思いが高まっていきました。

専門職なので当然ながらベテラン社員が多く在籍する職種でしたが、私は幸いにも入社2年半で国内株の調査アナリストというポジションに挑戦させてもらえました。ただその当時は、金融の知識がほぼないに等しいレベルであったため、アナリスト業務というのは想像の何倍もはるかにはるかに難しいチャレンジでした。

しかし、≪やりたいことや自分のなりたい姿を実現するためなら、絶対に折れずに、泥臭く、血を流しても、成し遂げることができる≫と自負している通り、もちろん時間はかかりましたが、周りのサポートも受けひとつひとつ習得し、最終的には10年強「証券アナリスト」としての経験をつんできました!

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こうして、なんとかかんとか、中小型株のアナリストとしてのキャリアを歩む中で、次第に新たな思いを抱くようになっていきます。

成長企業を日常的に取材する中で、自社の成長ストーリーを活き活きと語り、それを着実に実現していく様に触れ、高揚感というか、ワクワク感というか、なんとも表現しがたい刺激を受けていました。

これが、証券アナリスト、ないしは投資家としての仕事の醍醐味のひとつだと感じていましたが、次第に、投資家としてでなく事業会社の一員として、自らその成長に貢献したいと考えるようになっていきました。

その時から、企業理念に共感でき、事業の成長性についても期待のできる企業とご縁があるならば、心機一転チャレンジしたいと考えていたのですが、既存の人材紹介サービスではマッチングが難しく、自分が持つ経営者との繋がりの中で、直談判したほうが早いのではと思い始めていました。

そんな中、ある人物と出会います!それが、現在のチームリーダーであり、アトラエが誇るCFO鈴木 秀和氏です。


アナリストとして、企業取材をアトラエに申込み、対応してくれたのがCFO鈴木でした。何度かミーティングを重ねるうちに、「kanaさん(実際には苗字)、アトラエにカルチャーフィットすると思うし、信頼できる仲間と、楽しみながらビジネスを共にしましょう!」といったありがたい言葉をかけていただき、時を同じくして自分もアトラエという企業に興味を抱くようになっていました。

アトラエでは、意欲ある人が無駄なストレスなく活き活きと働ける、そんな組織を目指しており、働く場所や時間が自由であること、役職がなく360度評価を実施していること等を知り、思わず「こんな理想郷ってある?綺麗ごとみたい」と思ってしまっていました。

しかし、社長やアトラエ社員のブログを読んだり、鈴木の説明を何度か受けるうちに、これは綺麗ごとなんかではなく、実際に全社員でやり遂げようとしていることで、かつ、アトラエは理想郷でもなんでもなく理想を追い求める仲間の集まりであるということが分かりより一層魅了されていきました。

その一方で、大手でしかも専門職という自分が望んだポジションを手放すことにリスクも感じていました。このまま続けた方が安泰じゃない?と。そんな思いを率直に鈴木にぶつけた結果、鈴木も大手金融機関出身ですが、一切後悔はしていない、やりがいを感じて働くことができるということは保証できる、といった力強い言葉をもらい、やがて「ああ私はきっとこの会社で働くことになるな」となんとなく感じていました。

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そうこうしてアトラエに参画してイマ思うこと

そんなこんなで、2021年9月にアトラエに入社しましてちょうど半年が経過しようとしています。入社して最初に感じたことは、「自分思ったよりなにもできない!」という苦悩でした。

10数年、証券アナリストとしての経験を積み、それなりに結果もだしてきた自負があり、かつ、即戦力として寄与することが求められていると意気込んでいたからです。そんなに甘くはないのですよね。少数精鋭というか、意識が高い人しかいないということに焦りや刺激を受ける日々でした。ただ、これは、

①仕事内容が変わったことから仕事の熟練度が下がったこと
②これまでの働き方との圧倒的な違いに戸惑っていたこと

により勝手に必要以上の焦りを感じて増幅させてしまったことから生じた「苦悩」であったなと今では振り返っています。

②について簡単に例を上げると、以下のようなものがありました。

■カルチャーの違い
・規則が厳格な文化⇔自由度の高い文化
・役職による上下関係の有無
・チームでの完全分業制⇔チームの垣根を超えたプロジェクト、コミュニケーションの豊富さ

■社内インフラの違い
・電話&メールによるクローズドなコミュニケーション⇔Slackでのオープンコミュニケーション
・Excel、Word、自社サーバー⇔スプレッドシート、ドキュメント、Googleドライブ
・Windows主流⇔Mac主流

■業務面での違い
・ひとりひとりの守備範囲の広さ
・業務がシステム化され、業務フローが全社共通のマニュアルにより定められている⇔柔軟な業務運用を行っていてつかみどころのない印象


思うように貢献できない自分に、存在価値がないと感じて思い悩むこともありましたが仲間に支えられ、鼓舞され、ポジティブな気持ちを取り戻すことができ、今では活き活き毎日楽しく働くことができています。

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がちがちのヒエラルキー組織から自律分散型組織へ、大手から成長企業へ、金融というレガシー産業からITへ、と真逆の会社に飛び込んだわけですが、とても刺激的で、「自分も」「会社も」成長余地が多いにあると感じられることにワクワクしていて後悔は一ミリもありません。

今は、一歩一歩新しい環境に慣れ、ひとつひとつ新たな業務を習得し、転職を考えるに至った思いである「事業会社の一員として企業の成長に寄与する」ことを実現し、ひいては、世界中の人々を魅了する会社を創るというビジョンを達成したいと考えています!

つらつらと書き連ねましたが、お読みいただきありがとうございました!
アトラエでは各職種で積極採用を実施中です。私と同じようにアトラエにワクワク・高揚してしまった方、ぜひ門を叩いてみてください。


[完]



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