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HSPワーママが、繊細さを受け入れて、楽に働けるようになった話
こんにちは。キャリアコンサルタントのかなです。
この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
前回の自己紹介、
自分が思っていた以上の方に見ていただけたようで
多くの方から反応をいただき、大変有り難く感じています。
今回は、前回書ききれなかったHSPの部分についてのお話です。
繊細さとの付き合い方で長年悩んできた私が、
心を楽に働くために工夫したことを、お伝えします。
■繊細さに振り回される人生
子供の頃の私は、
よく男の子に間違われるほど活発で、
お友達と遊ぶのも大好きした。
でも、内面は、とんでもなく繊細。
親や保育園の先生など、
周りの人の表情や声のトーンに敏感に反応し、
顔色をうかがう癖がついていました。
小学校ではいじめに悩まされることもありました。
聞きたくない悪口が無意識に耳に入ってきて、
それが、心に深く深く響いてしまうんです。
しかも、一度気にしだしたら、
自分の後ろなど見えない所だとしても
会話の内容まで察知してしまう。
聞きたくない、けど「気にしない」ということもできませんでした。
社会人になるころには、人に合わせて自分を変える癖がついていました。
上司の前では、明るく前向きな私
職場では、静かで目立たない私
同期の前では、落ち着いた聞き役の私
仲のいい友人の前では、明るくリーダーっぽい私
と、まるでカメレオン状態。
でも、それって、とても疲れるんですよね…。
そんな状況でも、
飲み会や集まりにいくと楽しいので
誘われたら参加していました。
こんなところでもHSS型HSEの気質が発揮されて
人に疲れているのに、人から元気をもらっているという不思議。
ただし、人と会った後はしっかり疲れている。
この矛盾した感覚に、
自分でも戸惑う日々を送っていました。
■転機は、ワーキングマザーになったこと
転機は、第1子の育休復帰後。
仕事と育児の両立に追われ、自分の機嫌が取れなくなりました。
そして、非・繊細さんの中でも気の強い人たちに囲まれたことで、
人の顔色をうかがったり
周りの状況や雰囲気から影響を受けたり
「自分が悪かったのでは?」と自責思考になったり
その人や環境に合わせた自分になろうとしたり
自ら人に関わりに行こうとしたり
これら繊細なHSS型HSEの気質が、全部裏目にでました。
仕事なので、仕事で成果を出せていれば問題ない。
そう分かっていても、仕事以外の部分が足を引っ張り、どう対処しても改善しないし、上司からの評価にもつながらない。
これでは心身共に耐えきれない、と思い、どうにかしようと決めたのです。
■繊細さへの対応
私がやったことは、今の自分をできないことや弱いところも含めてまるっと受け入れること。
そして、今まで自分が経験の棚卸しをして、数々の出来事を乗り越えてきた私自身のことを労い褒めること。
これらを進めていくうえで大事だったのは、
「自分は繊細なんだ」と気づくことでした。
繊細な部分を無視して日常を送るのは、
針の山を裸足で歩くようなものです。
HSPかどうか判断がつかなくても、
「この部分は繊細なんだよね」と認識するだけでも
普段の疲れやすさや生きづらさがだいぶ軽減されるように思います。
そのうえで、私が最初に気を付けたのは、2つ。
1つめは「聴覚」の部分。
怒りや不満が混じる声が苦手なので、不機嫌さを隠せない人とはできる限り距離を取ったり、独り言をつぶやいて(笑)自分の声に集中することもありました。
2つ目は「人の感情」に関する部分。
自分以外の人の怒りや不満、それを受けた側のやるせない気持ちなどを感じても負担になるため、「それはその人の感情であって、私のものじゃない」と、他人の感情と私の感情を、切り離して考えるようにしました。
それだけで、かなり楽になる!
また、天気の良い日に散歩をしたり、ヨガで心身を整えたりすることで、
心地いいと思える時間も多く過ごすようにしました。
そして、気の合う友人だけでなく、
人と会うこと自体が、疲れはするものの、私にとっては心地いいこと。
「会いに行きたい」という気持ちと、
「あ、もう帰りたいな」という気持ちには、
素直に従うようにしました。
そのおかげで、普段の生活の負担が少なくなり、
独学で学んだ認知行動療法も、無理なく進めることができました。
嫌なものから距離を置き、心地いいことをする。
当たり前のようですが、なかなかできていないことも多いと思います。
もし、自分には繊細な部分があるなと思うなら、
その繊細な部分を大切にしてみてくださいね。