異彩を放つ九州派〜それから〜
博多阪急にて開催されていたアートイベントに足を運んだ。中でも一番の目的は、7Fに設けられた「異彩を放つ九州派〜それから〜」
「九州派」とは・・
福岡を拠点に、身近な生活用品を素材として用いながら、反公募展、反東京の姿勢を強く打ち出した前衛芸術家グループ。詩誌『詩科』の詩人・桜井孝身や俣野衛、同誌の表紙やカットを手がけていた二科展の画家・黒木耀治や寺田健一郎、第40回二科展で岡本太郎に抜擢され注目を集めたオチオサム、久留米の画家・石橋泰幸らが集い、1956年11月に福岡県庁外壁で野外詩画展を開催。これを機に菊畑茂久馬、山内重太郎、田部光子ら若手作家が加わり、57年7月、「九州派」(別称「グループQ」)が誕生した。
恥ずかしながら、九州派について深く知らずに展示会に行ったのだが会場入り口の正面に展示されていた1枚の作品に吸い込まれるように、知識が乏しい私でも場内の圧倒的な作品の力に次第に自分の身体全身が喜んでいる感覚が沸き起こったのだ。
これまで慣れ親しんできた作風の絵とは違う。一見分かりやすいようで難しい。分からないから分かりたくなろうとする。数枚の絵を見終えた頃には、帰ってから九州派についてじっくり調べたくなった。こういうワクワクを感じられるから美術館やアート展に行くのは本当に楽しくて仕方がない。
こちらは今回の展示の中で一番惹かれた皆島万作さんの作品。観た瞬間、絵の中に吸い込まれ長い時間立ち止まり、飽きもせずしばらくの間無の状態で楽しみました。
皆島万作さんの作品は福岡県立美術館に所蔵されているそうなので、いつか観れる機会を楽しみにしたい。
今回の展示は美術館ではなく、デパートでの催事ということで作品を購入することができた。アートを買う。この行為が味わえるので美術館で鑑賞する感じとはまた少し違った雰囲気があったように思える。私でも買えそうな金額の作品もあったけれど、やっぱり一番欲しいと思った作品じゃなければ勿体無いなと、先の皆島さんの作品の値段を見に行くと・・・私には到底無理な金額だったのであっさり諦めがついた。
いつかお気に入りの作品を購入して家に飾れる日が訪れますように。
九州派について知識不足だったので、ギャラリーモリタさんの紹介文を読み、下記の文章に九州派の魅力を感じました。
↓以下一部抜粋↓
九州派の各メンバーは解散後、それぞれに独自の生き方を貫き、作品も数多く生み出してきました。
アート本来の「自由」を謳歌し、年代ごとに様々な挑戦もし、作風も大きく変化してゆきました。
この展覧会は、九州派の紹介のみならず、
アートが持つ「革新性」を呼び覚ましてくれるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?