「鶺鴒一册」06-07
「鶺鴒一册」06-07
梁から瀬/
/瀬から篠/
/篠から漆感(うるしかせ)の欄干へ/
/欄/干から干潟/
/干/潟から灣/
/灣から窓へ
(あるいは逆に)窓から灣/
/灣から干/潟/
/干潟から漆感(うるしかせ)の欄/干へ/
/欄干から箋篠へ/
/(箋篠に声を濯(すす)ぎ)篠から梁/
/梁から籍のない川へ
(鶺鴒は頻繁に消息するが 常に宛先を書き殘(そこな)うので 消息はすべて青い箋篠に附箋され 灌漑への箋注となっている)
Søren Kierkegaardの仄声のように/
/鶺鴒は/切り/
/継ぎ
(灌漑とは[川から籍/瀬から梁/灣から窓/干潟から欄干へ]〈水〉を導く機序であるが 箋篠への附箋は覆瓦状にすら並ばない)
【鶺鴒一册】は必然的に錯簡する/
/鶺鴒は/切り/
/継ぐ
†ただし鶺鴒は 継ぎ竿の一種ではない
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