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「鶺鴒一册」20


「鶺鴒一册」20


窓(fe-n-être)には紕繆が瀰(み)ちている/
  /雪(すす)がれたあさはかなJunuariusあるいは帰省/
    /幼い耒(スキ)が用いられる/
      /双子のように鬱(むす)ぼれて/
        /灣が矚られ/
////齲歯や弟にいりまじり/灣では双子が釋てられる/
   /櫺子(れんじ)に繋辞を費やして/窓は殘(のこ)り/

耒(スキ)は棧/
  /灣には棧がすかされて/
    /卒(にわ)かな干潟となっている/
      /窓には潟が矚られている/

////齲歯や弟にいりまじり/潟では双子が攫(さら)われる/   
     /窓はひそかに殘われ/


(だから鶺鴒 きみの帰省はいつも 窓に溺れ)


(追記)
このページの原形は、29歳の頃に書いた「窓(fenêtre)」。


窓(fenêtre)
裏に「改稿1989.3.12」と記してある。


窓(fenêtre)


窓には紕繆が瀰(み)ちている。雪(すす)がれた譾かなJunuariusあるいは帰省。幼い欘(スキ)が用いられる。孿子のように鬱ぼれて。私の灣が矚(み)られている//////////////////齲歯や弟に羼(いりま)じり灣では孿子が釋(す)てられる。櫺に繋辞を費やして。窓は竊かに殘される///////////////欘は棧である。灣には棧が賺されて、卒かな干潟となっている。窓には灣が矚られている。齲歯や弟に羼(いりま)じり潟では孿子が攫われる。窓は竊かに殘われる。




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