【京都×口福】2月の琥珀流し
京都大丸の向かい、
高倉通沿いに和菓子屋さんがある。
明治18年創業の「太極殿本舗 栖園(せいえん)」である。
栖園の夏季限定の「レース羹」はよく買いに行く。
レモンイエローの透きとおる羊羹が目にも涼やかで、
和菓子好きの家族には毎年大好評である。
このお店の奥には茶房があり、
「ぜんざい」や「琥珀流し」が有名らしい。
「琥珀流し」というのは、
フルフルの柔らかい寒天に月替わりの蜜をかけた甘味。
ちなみに、「琥珀流し」の名前の由来は
キラキラ光る寒天が宝石の琥珀のようだからとのこと。
琥珀、という名前が素敵。
しかし。
ひとりで喫茶するより家でダラダラしたい派の私。
こちらも「いつか行こうリスト」に入ったまま8年が経ち、
いつかいつかと言っているうちに、
二拠点生活もいつかは終わりが来るわけで、
今日は、四条に用事があったついでに、
琥珀流し目当てに栖園さんに寄ってみることに。
今月の「琥珀流し」は、
「カスタード」と「ココア」でした。
迷いに迷って今日は「カスタード」をいただくことにしました。
運ばれてきた「カスタード琥珀様」は
なんともいえない優しい乳白光をまとっていて、
食べてしまうのがもったいないと思いつつ、
ゆっくりと寒天とカスタードクリームを掬って一口。
あぁ、
どこでもドアがあったら、
東京の家族をすぐに呼んでくるのに。
残念ながらドラえもんもどこでもドアもないわけで、
ひとりで琥珀様を堪能いたしました。
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