【2023ツールド・おきなわ140km市民オープン3位】
おれたちのおきなわが終わってしまった。
というか参加は今年で2回目だった。
全然おれたちとか言うレベルではなかった。
今年からTRYCLEに参画させて頂き始めたロードレース。
上手くいかない事ばかりだったけど最後の最後に少しだけ良い成果が残せたのは嬉しかった。
自分の今後の為の振り返りと気持ちの整理と去年フンガワ2回目で千切れたやつが今年3位になれたって事で希望持って欲しいって意味合いで少し書き記しておこうと思う。
先に言っておく。長いぞ。
163cm62kg 筋肉
VENGE DISC 7.5kg
zipp303 fire crest
gp5000str 28c
事前準備編
9/3に佐渡ロングディスタンストライアスロンを終えてから疲労抜きで1週間ほどオフを取ってから練習を再開した。
練習は9月はローラー半分、実走半分
ローラーは2×15分FTPを多めに行なった。
実走はとにかくコンビニや休憩など、止まらずに乗り続ける事を意識して3〜4時間、L1〜L2強度、合間に1〜2本峠TTを入れてL5〜L6に負荷をかけた。主な峠は大垂水峠、箱根弓道、ヤビツ峠。荒川で平坦ノンストップ乗り込みも行なった。
10月は外部の練習会やチーム員との練習などに参加もさせてもらい揉んでもらった。
tdなどありがとうございました🙇♂️
房総で仮装おきなわ練をする人も多かったはず。
普段ソロライドが多いので練習会で高強度を叩くと調子が上がる。
10月末の房総練ではフンガワダム想定で登ることが多い鹿野山福岡口でにっしーさんに全ツキイチさせてもらいつつも14分を切れたのはかなり自信になった。にっしーさんの仕上がり具合は凄かった。強すぎワロタ。
10月は2500km乗り込みに成功。万全だ。
10月末にしょうもないことで右の肩鎖関節靭帯を痛める事に成功。腕が痛くて上がらない。
チームメイトはみんな遠い目でこちらを見ている。直前におまえは一体なにをやっているんだ。
なお最終的にだがトライクルは6人中4人が手負いとなった。みんなちょっとやらかし気味で脳筋でおバカである。
最後の11月は全部ローラーで調整した。
STRAVAが急にローラーになったのはそんな事情だった。ロキソニンとお友達だ。
クリスクロスとズイフトレースでL5〜L6まで刺激を入れる事を意識した。
肩痛くてもがけないからL7は捨てた。
当日は5時に起きてパスタ山盛り食。
なんと土砂降り。向かいの車の中でぱやおと霜出君からイナーメのオイルとジェルを略奪して塗り込む事に成功。これなかったらたぶんそもほも寒さでゲームオーバーしていたかもしれない。効果絶大だ。
補給は750ボトル×2にACTIVIKEのグランフォンドウォーターとスピードウォーターを半分ずつ400kcal×2を入れた。これは練習からずっと愛用していた。おかげでノンストップで走れるしもう最高だ。これがないと生きていけない。
プラスでセブンの黒糖わりびもちを5個持ったが結局食べれたのは2個。
大雨と風で取りづらかった。
来年にフラスコに詰めようと決意。
もう書くのめんどいので当日編へ。
スタート〜普久川ダム1回目
土砂降り、寒い。
リアルスタートからわずか数分後、右後ろで落車の音、去年もあった気がする。
みんな登りに入るまでに番手を上げておきたい。密集した集団内で無理に上げようとするとはするのでここは無理しない方が良いんだろう。
その後は集団も少し落ち着き一回目のヨナの登りへ突入、この時番手は30番手くらい。
チームメイトの近くかつ、やや前方に位置取る。
一本目のタイムは17:46。
去年より若干速いけど体感としてはかなり余裕があった。データで見ても去年が18分ぴったり301W(4.85)だったのが今年は17:46で287W(4.62)。
完全に走り方だと思う。
集団を活かして平坦は踏まない、急斜面は事前にインナー落としてケイデンス落とさず(103rpmくらい)筋肉にダメージ与えない、登りはサドル前乗り(私は)。
チームメイトと会話する余裕もあったのでこの時点で調子良いかも?とは感じた。
事前の話でマイペースの堀井さんがKOM狙いでアタックするらしいのでそこにチームメイトの
まさトゥー君を乗せて逃げてもらう作戦だったがまだいたのでここはうまく行かなかったのだろう。
焦らず次の機会を伺う。
そのまま下りへ突入。
下りは比較的得意なのでリスク回避で前方に位置しつつ前走車と車間を3車身分くらい空けて付いていくだけ、攻めずに脚を回復させる。なんなくクリア。
奥の登り〜普久川ダム2回目
この奥の登りの付近でまさトゥー君が発射して3人逃げになった。トライクルとしては逃げに1人入っているので集団を引かなくてよい理由が出来た。この逃げが後に振り返ると今回の140kmレースの全てを決定付けたと思う。
途中で1人ドロップして2人逃げになったそうだが、なんと90kmも逃げたのだ。
まさトゥーis MVP
暴走機関車まさトゥー
ランドヌールを走破しているのは伊達じゃない
正に剛脚、なんともあっぱれな逃げである。
話は逸れたが逃げがいるにも関わらず本来高速区間である海岸線沿いもめちゃくちゃまったり。
思わず追わなくていいの?と聞きたくなるくらい。去年より明らかに追い風が強いのに1分以上遅い。トライクルは逃げいるので後ろで脚くるくる回して引いてもらうだけ。たぶん100Wくらい
2回目のヨナの登りに入る手前でトライクル4人固まってトレイン形成、先頭まで一気に出て2回目ヨナの登りへ突入。登りの入り口が2段にカーブがあるので落車リスク回避のためだ。登り口入ったらもう引く必要はないので集団内に下がる。はいどうぞ🙇♂️といった感じで再び引いてもらう。
登り2本目のタイムは18:32
更にまったりである。273W(4.4)
実は去年、この2本目の終盤で千切れてしまってとても悔しい思いをした。18:17-292W(4.7)
ので2本目乗り切れるかという一抹の不安があったのだが杞憂に終わった。
SST下限の様な感覚でさらりとこなせた。
この辺から湾岸の方々が集団前方に位置取り徐々に牽引し始めたと思う。
わいは20番手くらいでずっと、チームメイトのいっせーさんとおしゃべりしてた。
後に、我がチームエースのぱやおからもう少し前で湾岸の方々など一緒にチェックして欲しかったと言われた。すまん😘
真面目な話、今年から始めたのでロード歴が浅すぎて誰が有力とかよくわからない。
一緒に練習して強いと知ってる方は湾岸のサイカさんとサイクルフリーダムの高山さんだったのでそのお二人はちょこちょこ見てた。見てたよ。
普久川ダム下り〜学校坂
鬼門であったフンガワ2回目を無事こなしダウンヒル、ここも普通に下ってたら前に出てしまうのだが突っ込みたい気持ちをグッとこらえて前走車のラインに沿わせて車間空けながら回復ダウンヒルに徹する。リーダーのタブちんが下りめちゃ上手いので後ろに付かせてもらう。楽々最高〜
安心したのも束の間、去年通れなかった学校坂がやってくる。
例年ここはカチアガリポイントでめちゃくちゃきついと聞く。
心の準備をする。
ここ乗り越えるんだ。俺ならやれる。
と思うもそこまでペースは上がらない。
タイムは5:42 (311W/5.0)
レース2日前に単独TTした時は5:12 (371W 6.0)だったので正直集団なら5分切りか、しかもサラアシじゃなくてフンガワ2回後の疲れた脚で行けるのか?と不安に思っていたのだが、これも杞憂に終わった。
なお、余談だが同じ日に別時間で個人TTしたいっせーさん(5:03)にKANさんに9秒勝った〜って海鮮丼食べながら煽られた。
トライクルとはそんなチームである。
※部員募集中らしい
高江平良〜慶佐次の登り〜有銘の登り
学校坂が終わりここから下り基調の高江〜平良22km
湾岸の方々が周りに声かけながら先頭ローテ陣が集団を牽引してる。
所々、高校生や他チームがアタックしたりこの辺は抜け出そうとする動きもちらほら。
わいも番手を少し上げてローテには入らないがチーム員の近くかつ先頭20人以内には入る様に意識。
ほぼ先頭の方にぱやおさん、その少し後ろに霜出君、その少し後ろにわい、たぶちん、いっせーさんといった感じか。
ちょこちょこアタックがかかるも有力選手などはチェックが入り決まらない。
そしてここまで脚を溜めに溜めまくっていた我がチームエースクライマーいっせーさんが慶佐次の登りでアタック。
1人飛び出す。
だがしかし。
誰も追わない。
おろ?
追わないんだ?
そのままいっせーさんも突っ切るかと思ったが程なくして集団に戻る。
後半にアタックを繰り返して集団を疲弊させタイミングを見て誰かが逃げを決めれたらという事前の打ち合わせだったがいっせーさんは泳がされてしまった。
今考えたらここに自分もジョインするべきだったかもしれない。
単独ではなく2人乗ってたら泳がされず付いてきたかもしれない。
チームの為の動きをするとしたらこの辺でアタックを散発すれば良かったのかなと思い返す。
そのままいっせーさんを吸収して有銘の登りへ
レースが動く。
有銘の登り
確かこのあたりくらいで逃げ続けていたまさトゥー君が吸収された。
凄い働きだ。
レースは一度振り出しへ戻る。
有銘の登りは斜度がけっこうある。
アタック、ペースアップが起こる。
自分も位置を10番手以内に入る。
有銘の登りはペースが上がる。
自分もチェック入る。
嘉陽の坂〜カヌチャの登り〜三原to大浦
斜度がある短い嘉陽の坂でぱやおが上げる。ここでぱやおの後ろにびたっと付く。
かちあげた状態ですぐカヌチャの登りに突入。
後ろと若干離れる。
カヌチャは二段坂。
下り始めて勢いのまま踏み込んでアタック。
ぱやおと目を合わせてイケると合図。
今度は高速で下る。
雨だけどしっかり曲がれる。問題ない。
視界が悪いのとコーナー続いておそらく気付いた人は前数人のはず。
単独で抜け出しに成功。
たぶん無名のわいだから逃してくれた?
ぱやおだったらガン追いされてたかなと思う
もう一度登り返してから三原to大原の平坦区間へ突入。
少しして後ろから追走でRoppongi Expressの方が一名。
正直1人はキツいなと思っていたので素直に合流、2人で逃げを開始。
ローテしながらアップダウン区間を逃げて後ろをチラチラ確認するも意外と集団は見えない。
わいが逃げればまたトライクルはこの平坦区間引かなく良くて後ろは脚溜めれる、捕まらなければ逃げ切れるしでここは行って大正解だった。
だんだん疲れてきたのはあるが、肘クイが交代2秒で出てくる。
正直もう少し引いて欲しいがカラダと違って心は小心者のわいは言えない。
かつこのまま逃げ切って捕まりたくないので少し長めに引く。
みんなもう後半で疲れてるし何より最後の羽地の登りのカチ上がるペースアップに向けて脚を残しておきたいはず。
だからこそここで飛び出した。
覚悟を決めて最後まで逃げ切ってやるつもりでペースアップ。
そして最後の勝負所である羽地ダムの登りが見えてきた。
ここでオフィシャルがタイムギャップを教えてくれた。
「後ろ、1分!」
やべぇ…獲ったかもしんない…
心の声少し漏れちゃった、、、
あとは4kmの羽地登り、そこから高速の4km下りでゴールまで平坦1km。
ラストの登り直前でタイムギャップ1分、これはぶっちゃけ逃げ切れる…
1位か2位確実に取れるのでは…
なんて思いがここで芽生える。
今考えると完全にフラグだった。
羽地ダム登り(県道18号線名護方面)
自分先頭で羽地登りへ突入。あとはここからROPPONGIの方をどこで千切りにかかるか、羽地の登りでパワークライムで離すか、変にペース乱さず最後まで2人で行ってスプリント勝負に持ち込むか、、
悩みつつ反応を見ながら時折上げたりしながらも、結局優柔不断な自分のほぼ一本引きとなった登りではカウンターを恐れて出し切らずギリギリの強度で登りきる。ダメな所だ。
登りではローテ拒否されたがトンネル平坦では流石に変わって欲しかったので無理矢理変わってもらい少し休憩。逃げからの羽地登りはキツかったー
.
羽地下り〜ゴール
まさか羽地に2人で突入する事になるとは思わなかったし、ここまで綺麗に逃げれるとは思わなかった。
なんならスタート前はなんとか羽地までは残りたいとすら思っていた。
後から聞いたら後半はチームメイトがチェック入ってくれたりなどしてくれたみたいだ。
本当にありがとう。
あとは最後までやりきる。
心も脚も大丈夫。
行ける。往来。
ラストの下りへ突入。
先頭交代してROPPONGIの方に前に出てもらいコーナーを下っている所でまさかの一緒に逃げていた前走者の方が右コーナーダウンヒル中にスリップして落車…
2車身分車間こそ空けていたが、バイクをやや倒していたので、後ろにいた自分は避けきれず65km/hのダウンヒル中に乗り上げたかぶつかったかそのままふっとんで落車してしまう….
.
.
.
マジか!!ここでか!嘘だろ…
そんな気持ちだったと思う。
声に出してしまった気もする。
幸い酷い転び方ではなくなんとか立ち上がれたので急いでバイクにかけより確認、ここまで来たらなんとしても優勝したい。
転んでしまった方を見て様子を確認、カラダはなんとか大丈夫そうだが復帰に少し時間がかかりそう。
バイクにまたがり漕ぎ始めようとするもガシャガシャ… あぁ、チェーン落ちしてる、急いでチェーンを戻して再び乗り出す。
カラカラ変な音はするけどおそらく変速がズレた音だろう。
あともう少しだけ持ってくれたら構わない。
どれくらいタイムギャップが縮まったかわからないけど、少なくとも30秒以上は止まってたはず…
かなりまずい。
※後からセグメント見たら去年より1分ほど遅いのでおそらく1分程止まっていたと思われる
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集団に捕まってしまう可能性がかなり高いと思ったので、残り3km程のダウンヒルを単独でリスクを取ってギリギリで下る。
この辺は他カテゴリーもたくさんいたのでそこは気を付けながら。
あぁっ!!って6回くらい叫びながら。
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下りきる手前の直線区間で後ろを確認するも大雨で視界が悪いのとゴール手前だと他カテゴリーも混走していてよくわからない、、
なんとなく数名いる様な気がする、、
とにかく逃げきらなくちゃ、、
ラストの平坦区間1.2km、死ぬほど向かい風…
とにかく最後まで踏みやめない。そんな気持ちで全力で踏み込む。
最後はラスト100〜200mで追走の2人に捕まりゴール直前で刺されて3位。
1位はソレイユの小林さん、2位はパヤオ🤪
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あと本当にもう少しだった、、
もう少しでおきなわ140というビックタイトルが獲れた…ああぁ…ああぁ…ああぁ
なんてたらればの気持ちが出てないと言ったら正直嘘になる、そんな振り返り。
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.
でも、そんなアクシデントも含めて全部がロードレース。
そもそも自分の実力からしてみんなにマークされる様な有力選手でもないし、表彰台を頑張ってトレーニングして目指してはいたけど本当に上がれるなんてと自分が1番ビックリしてる。
チームメイトが序盤から逃げてくれて脚を温存出来ていなかったら終盤にあんな逃げなんてそもそも撃てなかったかもしれない。
下りの落車ももっと車間空けるか、そもそも羽地でもっと頑張って独走に持ち込めば良かった。
下りを先頭で走れば良かった。交代を促したのは自分。
だから人のせいにしていけない。
良い教訓になった。
あとお互い大きな怪我なくて本当良かった。
一緒に逃げてくれてありがとう。
わりと晴れやかな気持ちです。
30kmの逃げ、おきなわ先頭の景色は大雨の土砂降りだったけど最高だった。
おきなわ140km、3位。
自分のキャリア最大の成果だと思う。
チームのみんなと挑めて本当に良かった。
楽しかったツールドおきなわ🌺
また来年に!
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