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Photo by
voice_watanabe
開削工法の概要と土留めの選定
のり切りオープンカット
条件
敷地周囲に十分な余裕がある場合やのり面が湧水などで崩れるおそれがない場合(排水溝、養生、水抜穴、土のう等の対策は必要)
自立式
根入れ部の受動抵抗のみで側圧を支持する
支保工が無いので掘削は容易
比較的良質な地盤で浅い掘削工事に適している
土留壁の変位は大きくなる
切梁式
根入れ部の受働土圧と腹起しなどの支保工によって側圧を支持する
現場に応じて支保工の数や配置の変更が可能
機械掘削、躯体構築時に支保工や中間杭が障害になる
支保工と壁体の接続を十分に行う必要がある
グランドアンカー式
根入れ部の受働土圧とグランドアンカーによって側圧を支持する
機械掘削、躯体構築が容易である
アンカーの定着ができる良質地盤が適切な深度にあること
土留壁周辺にアンカー施工が可能な用地があること
アンカー残置が出来ない場合は除去式タイプを使用する必要がある
控え杭タイロッド式
根入れ部の受働土圧と控え杭およびタイロッドにより側圧を支持する
比較的良質な地盤で浅い掘削に適している。
自立式では変位が大きくなる場合に用いられる。
機械掘削、躯体構築が容易である
控え杭やタイロッドを設置するための用地が必要である
補強土式
引張補強材により地盤の一体性を高めることにより側圧を支持する
グランドアンカーに対して施工本数は多くなるが、アンカー長は短いため、土留め周辺の用地に関する問題は比較的少ない。
比較的浅い掘削工事に用いられる。