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はじめの一歩の次の一歩

性格診断や適職診断のアンケートで、よく尋ねられる項目がある。
「物事をよく考えて判断するタイプか」
「直感で判断するタイプか」
「何か新しいことを始めるときに悩んでなかなか挑戦できない方か」
「興味を持ったことにはすぐに取り掛かる方か」

この質問に対して、即答することが難しい人生を送っている。
というのも、私は「一歩目のフットワークはある程度軽いけれど、2歩目3歩目で躊躇してしまうタイプ」だと自負しているからだ。

生きてきて思うに、はじめの一歩というのは、ある程度向こうから歓迎していただける傾向にあるし、えいやと決めてしまえば踏み出せるものであることが多い。
辛さや困難を伴うのは、大抵2歩目や3歩目である。

この「2歩目3歩目で躊躇する」性格について、どうにか改めたい、何でも最後までやり遂げられる人になりたいとずっと思ってきた。

それが最近、少しだけ前に進むことができたと感じた出来事があった。

結論から言うと、学生時代に中途半端に辞めてしまったボランティア活動に再度参加することになった。
役割としては、広報活動要員として。

就職活動を終えた大学4年生の夏、私はあるボランティア団体に入りたく、その門を叩いた。
内容はざっくりというと、人からの相談に対して耳を傾ける、傾聴をするボランティアだ。

「人の気持ちに寄り添うことや悩みを聞くことで、人の役に立ちたい」

何だかものすごく意識が高い学生チックだが、自分の聞く力で人や社会の役に立てるのかを知りたかった部分もあったのではないかと思う。
また、サークルやバイトしかして来ず、インターンやボランティアの経験がなかったことを就活を経て何となくコンプレックスに感じていたことも、興味を持った理由の1つかもしれない。

数ヶ月の研修を受けた後、実際に相談を受ける立場になる予定だったのだが、私は途中で研修を辞退してしまった。
思ったよりも悩みを聞くことについてのハードルが高かったことと、サークル活動が忙しくなることを理由とした、とても中途半端な辞め方だった。

その後社会人になり、3年が経ち、自分のスキルの無さや、将来どういった仕事をしたいかを考えたことから、女性向けビジネススクール「SHE likes」に入会した。
先月の頭のことである。

いろいろなコースを受講していくにあたって、アウトプットの場が欲しいなと思うようになった。

SHEの宿題やコンペをこなしたり、卒業制作に取り組んでアウトプットをする人が多いのだろうと思うし、それもやらなきゃいけないなとは思っている。
しかし私の中で、実際に必要とされているものやことに対して、学んだことをアウトプットしていきたい、取り組んでみたい、という気持ちが日に日に強くなっていった。

副業でクラウドソーシング、ということも考えた。
しかし、今の会社で副業の扱いはグレーゾーン、かつお金をもらって採用されるにはスキルがまだ足りていない。
ネットで色々と探していると、「ボランティア」というワードが引っかかった。

そういう手もあったか!と思い、いろいろな募集をスライドしていた時、見覚えのあるボランティア名が目に留まった。
中途半端に辞めてしまった、あのボランティア団体である。

辞めてしまった後も、後ろめたく思い出すことがあった団体。
募集されていたのは広報活動の要員で、相談ボランティアはハードルが高いけれど、別の形で活動に関わりたい方は是非、といったコメントが書かれていた。

良いのだろうか。中途半端に始めて中途半端に辞めた人間が、また足を踏み入れてしまって。
しかも広報経験者でもなく、Webスキルも勉強中である。

悩んではいたものの、10分後には応募フォームからメッセージを送り、後日返信をいただいて面談。
結果、広報ボランティアという形でまた活動に関わらせていただくことになった。

というわけで、今SHE likesでは、マーケティングや広告運用に力を入れて学習を進めている。
「マーケティング」というワードに関心はあったものの、具体的な事例がないと、動画視聴に身が入らなかったので、活動に関わらせていただけることになったのは本当にありがたい。

デザインの知識やライティングの知識も活かせる場があるかもしれないと思うと、勉強への意欲も高まる。
(Webデザイナーとして仕事をしている方が既にいらっしゃるため、どこまで携われるかはわからないけれど)

本格的な活動開始はまだ少し先になりそうなので、今のうちに知識をつけたり、学んだ分析方法についても、まずは自分でやってみたいと思っている。

はじめの一歩を踏み出してから、約3年。
営業職として働いてみたこと。
他の職種に挑戦してみたいと思ったこと。
転職サイトに登録してみて、未経験転職の壁にぶち当たったこと。
スキルが欲しいと思って、SHE likesに入会したこと。

いろいろな自分の起こしてきた小さなそれぞれのはじめの一歩が、思わぬ形で繋がった。
これは、はじめの一歩の次の一歩と言えるのではないだろうか。

この先、また歩みを止めたくなることがあるだろうけれど、コツコツ積み上げた自分や周りの方との力で、やり遂げられると良いなと思う。

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