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先生はどこまで先回りをすればいいのか? ~配慮と過保護の境目はどこ?~

みなさん、こんにちは!

かみてぃーです。

さて、

僕は中学校で数学を教えているのですが、先日Xで

「コンパスを忘れたと言われても僕のポケットからは出てこない」

と投稿したところ、次のようなコメントがつきました。

・想定されるならば用意しておくのがよいのでは?

・私は10個ぐらい用意していました

なるほど、一理ありますね。

ただ、

これって本当に先生がする教育的配慮なのでしょうか?

もし、コンパスを10個用意していたとして、

11人の生徒がわすれたら…

1人は使えない生徒が出るわけですよね?

それって、かわいそうではないですか?

それなら、全員分を買いそろえればいいとなりますが、

そうすると保護者から「教材費」をいただいて購入することになります。

でも、

「家にあるのに、何でわざわざ買わなければいけないの?」

と言われてしまうんです。

しかも、数学だけでなく、9教科全部+総合も道徳も…

となったら、かなりの額になりますよね?

(ちなみに、学校にそれらを買いそろえるお金はありません。)

では、どうするのが良いのでしょう?

もちろん、この問題に正解はありません。

だから、ここから先は僕の思いを書きます。


忘れ物をしたら、基本的には自己責任でよいです。

そして、

「これからは忘れないように、前の日にかばんに入れよう!」

と生徒が感じてくれればいいのです。

全部学校がそろえてあげるのは、一見すると丁寧でよいかもしれません。

しかし、それはそのときだけ。

先回りのし過ぎは過保護にしかなりません。

人間は失敗して学ぶことも多いのです。

失敗したからこそ、次に気をつけようと思うのです。

その失敗が学校の忘れ物くらいで済んでいるうちにおぼえた方がいいと思いますよ。

大人になってから気づいたのでは遅いこともありますから。

それから、

コンパスを忘れたら、工夫することも大切です。

・隣のクラスの子から借りる

・早くかき終えた近くの席の子に借りる

・他のもので代用する

・とりあえずフリーハンドでかき、家でかき直す

など、色々やり方はあります。

それを自分で選んで行動していくことが

「生きる力」

につながっていきますよね。

僕は何でも準備してもらわないとダメな人よりも、

忘れ物は仕方ないから自分で工夫できる人になってほしい。

そう思って、日々生徒と接しています。

みなさんは、どうされていますか?

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