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オオシマザクラのこと
三浦半島に引っ越してきて、
オオシマザクラを見かけることが多くなりました。
三浦半島の春の森は、
オオシマザクラ白色とヤマザクラのピンク色の
両方をみることができまるで花束のよう。
この景色はこの地域ならではのように思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1649837810784-h8zpZUZ3RI.jpg?width=1200)
オオシマザクラの自生は
伊豆半島、房総半島、三浦半島となっていますが、
もともとは伊豆諸島が起源といわれているそうです。
薪炭林として人が持ち込んだものが、
再生力の強さなどから野生化したといわれています。
交雑しやすく、
山ではヤマザクラやカスミザクラとの交雑もみられるそう。
原産ではない地域では、
オオシマザクラを植栽することで、
遺伝子汚染が起こることが心配されています。
その事情を知ると少し複雑ではありますが、
それでも、
花の時期はそんな懸念も忘れて、
オオシマザクラの花を楽しんでしまう自分がいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1649837846294-5EF2EJmysV.jpg?width=1200)
北国生まれの私にとって、
オオシマザクラは公園や植物園に数本あるのを見かける程度。
真っ白で大きなその花の姿はとても魅力的で、
元気がでます。
歩いていると当たり前のようにみかける環境が嬉しく、
去年は大感動でした。
今年は少し落ち着いてじっくり観察。
そして気が付きました。
多くのオオシマザクラが香ります。
図鑑では芳香がすると書いていますので
もしかしたら全部なのかもしれません。
また、
園芸品種の勉強をしていて気が付いたのは、
香る園芸品種のサクラは片親がオオシマザクラでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1649837879601-tSkUjrwvxU.jpg?width=1200)
先日、
浦賀にある東叶神社の裏の山で
大きなオオシマザクラに出会い、
改めてよく観察することができました。
萼筒のスマートさや花柄の長さ、
托葉があり縁が蜜腺になっていること、
花びらに浅い切れ込みがあること。
![](https://assets.st-note.com/img/1649837911381-IVtR6bGQSb.jpg?width=1200)
他のオオシマザクラをみるチャンスもありましたが、
ヤマザクラのように葉が赤かったり、
花色がピンクがかっているものもあったので、
もしかしたら交雑しているのかもしれません。
とにもかくにも
今年は観察する機会が沢山ありました。
少しだけ、
オオシマザクラとの距離が縮まったような気がしています。