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緑覆われる廃墟と暖地性の植物たち

三浦半島の東端には観音崎があります。


県営の公園なのですが、
観音崎灯台や旧日本陸軍が
明治時代に建設した砲台や弾薬庫跡が多く残る場所、
ということもあり、
特に興味もなく後回しにしていて
昨年の秋にはじめていきました。

実際行ってみると、
シダの宝庫であることや
1年を通して観察を続けている人もいることから、
それ以来、
四季を通じて観察しておきたい場所に変わりました。
ということで、
今の季節の観音崎の自然をみるために行ってきました。

昨年は砲台跡地を避けていたこともあり、
今回はきちんとみてみようと思いなおし
砲台跡地から灯台へ抜ける道を歩いてきました。

観音崎は初夏の植物たちの花盛りでした。
 コゴメウツギの花が
びっしりと可愛らしく咲いていたり、
フウトウカズラの花穂も沢山でした。

そして、砲台跡地へ。
実際目の当たりにすると、
とてもいい空気が流れていました。

まるで、
子供の時にみた天空の城ラピュタのよう。
人の歴史が
植物たちの生命によって
覆われていくこと。
悲しいような温かいような。

 また、砲台跡があったからこそ、
観音崎周辺は開発されず、
自然のままにされている感じが
とても気持ち良く思いました。 

伸び伸びとした気持ちで自然をみると、
エノキやスダジイの大木の樹冠の綺麗さにも
気が付きました。

 スダジイも花の季節。
これからむせかえるような香りが森の中で
漂うようになるでしょう。 

海の景色を眺めながら道沿いを歩いていると
面白い形の低木をみつけました。

昨年千葉県の鋸山を登ったときにも
みつけたのですが、何なのかわからずにいました。 

今回は実のようなものが付いていたので、
写真に撮って家で調べてみたら
ヤナギイチゴであることがわかりました。
イラクサの仲間。
そういわれれば、実のつき方が似ています。
でも食用になるのだそうです。

2週間後くらいにもう一度見に行ってみようかなと
思っています。

 

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