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2016.2.6 U18北海道選抜トレーニング観戦

たまたま自分が指導している選手が今年も北海道選抜に選ばれたので、トレーニングを見てきました。
時間の都合上、高校サッカー部2チームとの練習試合だけを観たのですが、その雑感を。

まだ全員が高校生で、チームのどれくらいがフットサルの専門的指導を受けているのかは未知数でしたが、やはりというか今までも指導をどのように受けてきたかがある程度はっきりと見られ、戦術メモリーが圧倒的に足らない選手も多く見られました。
ただ、この年代から競技フットサルを行なうことの意義は少なくないと思います。

自分の時代にもそういったことがあれば…と思うのはここだけの話。笑

トレーニングマッチを観た感想。
相手がどれくらいのレベルのチームだったのかは分かりませんが、技術の部分で圧倒的に力の差が出てしまっていました。
仮にも高校選手権に出ていた選手、U18フットサル全国大会に出ていた選手、更にはU18日本代表候補にも選ばれている選手もいる北海道選抜なので、一定のスキルを持っているのも必然ではありますが。
この年代、普段から専門的にフットサルの指導を受けているか受けていないかでプレーの動き方、決断力にはっきりとした違い(要はプレースピードが遅い)が出てしまうのはある程度は仕方ないのかなと思います。
特に、競技フットサルをプレーしているものの、専門的な指導を受けたことがない選手はついていくのが大変な様子も見られていました。

ただ、今からでも全然遅くはないので、もっと貪欲に知識を吸収してプレー出来るようになって欲しいなと思って見ていました。

さて、U18北海道選抜のシステムですが、攻撃時は4-0(クワトロ-セロ)で、守備はプレスラインをハーフラインと相手第2PKスポットの間くらいにしてプレッシングを開始していました。

まずは攻撃時で感じたことから。
主に4-0のシステムは先日のフットサル日本代表戦でも見られていましたが、PIVOの選手がいない、いわゆる0トップシステムになります。
なので、3-1のように比較的早い段階で前線の起点となるPIVOにボールを当てることはせず、比較的4人の距離が近くなる4-0は全員が流動的に動きながらプレス回避をして、裏に出来ているスペースを狙う形になります。

4人の選手の距離が近く、ボールが展開しやすいのがクワトロ-セロのメリット。

特にボールサイドとは逆サイドの裏のスペースが比較的大きく空きやすい(マンマークであれば非常に)ので、味方が上手くマークを剥がしてそこを利用することが出来れば早い段階でのプレス回避も可能だと思います。

2人の関係で作るパラレラや、3人目のパラレラも非常に有効な手段ですね。

ただ、クワトロ-セロの導入し始めの時は、選手間の距離が近く、比較的ボールをつなぎやすいことで本来の目的を見失いがちになることがあるのですが、U18北海道選抜も本来の目的ではなく、ゴールから遠い位置でボールをまわすことに終始する場面が多々見られました。
そこは戦術的経験値(戦術メモリー)の少なさが出てしまっていたので、ある種、仕方がないことなのかなと思います。

それでも、数名の選手は時間が経つごとにアジャストしていたので、今年はインテリジェンスの高い選手が多くいる印象を受けました。

あと、自チーム所属の選手を客観的に観る機会は中々ないので、今回観てて意外な発見もありました。
とりあえず、普段伝えていることをチームが違っても、プレーとして体現してくれていたことは、とても嬉しかったです。
 
3月に選抜の全国大会があります。
良い結果を出すことも大切ですが、全国大会という舞台でなければ感じることが出来ないものもあるので、選手として良い経験を積んで貰えることを期待しています。

2016/3/19〜3/20
東京都墨田区総合体育館
GAViC CUP ユースフットサル選抜トーナメント2016

ありがとうございます!今後も良い記事が書けるよう、日々研鑽していきます!