かむピタの在庫がピンチ!でえらいこっちゃー!!な話
こんにちは。イロドリの福島です。
このNoteでは日々さまざまな出来事がある弊社イロドリの日常も書いていきたいと思います。
日常の出来事を書くことで少しでも弊社のことを身近に感じて頂ければ幸いです。
さて、3月といえば卒業シーズンですね。
うちの息子もつい先日中学校を卒業しました。
4月からは高校生になります。
そんな3月は「かむピタ」をお買い上げ頂くお客様がグンと増える時期でもあるんです。
3月にかむピタが売れる理由
かむピタを発売したのが2016年の3月末。
発売後、少しずつお買い上げ頂く数も増えていきました。
そして翌年の2017年3月上旬のある日のこと。
販売データを見ていると「あれ?なんか急に販売数が増えてないか?」となりました。
3月に入ってお買い上げ頂く数が明らかに増えていたのです。
なんでやろ?
正直なところ、最初は理由がわかりませんでした。
みんなで急に販売数が増えた要因を探りました。
色々と分析をしてみても有力なメディアで紹介されたとか有名なインフルエンサーの方が紹介したなど、目に見える形での要因は見当たりません。
次に季節的な要因を考えます。
私「3月のイベントって何があったっけ??」
スタッフ「ひな祭り、ホワイトデー、卒業式くらいですかねぇ」
私「卒業式かぁ。けど卒業式だからってかむピタ買わないやんね。あっ!卒業式!?」
ここでほぼ全員がピンと来ました。
卒業式のあとに来るイベントと言えば4月の入学式です。
4月といえば新学期。
新しく保育園や幼稚園に入園するお子さまがたくさんいらっしゃいます。
小学校や中学校に入学される方もたくさんいます。
新しい場所で新しい生活が始まる人が最も多い時期が4月です。
そしてその準備は3月に行います。
新しい生活が始まる前にお子さまやご自身の爪噛みや指しゃぶりを克服したいと考える人が多いのではないか?
私たちは3月に入って販売量が増えた要因はこれだと結論付けました。
色んなデータを分析しましたが、これしか思い当たる節がありません。
実際に翌年以降も毎年3月には本当に多くのお客様にかむピタをご購入頂いております。
ありがとうございます。
在庫数最適化という課題
弊社では私が様々な季節変動や大小のイベント、過去の販売データ、最近の販売動向などを踏まえて年間の計画を作成しています。
そしてその計画に沿って、かむピタを何月に何個、何月に何個という風にある程度まとまった数を作って納品してもらうように工場の方とスケジュールを組み、状況に応じて微調整を行っているのです。
小さな会社なのでこういった仕事は社長である私がやります。
もちろん品切れしてしまうとお客様にご迷惑がかかりますし、弊社としてもかむピタをご購入頂くという貴重な機会を失うことになります。
なので品切れは絶対にNGです。NGなんです。
かと言って一度に大量に製造して在庫を抱えてしまうと、品切れになるリスクはなくなるものの、在庫が長い間社内に留まってしまうという別のリスクが生じます。
それは資金的なリスクも同時に発生してしまいます。
これは弊社のような中小零細企業にとっては死活問題になるのです。
なので、販売数を的確に予測し、予想外の売れ行きになったとしてもある程度は品切れを起こさず対応出来るように在庫数を確保しつつ、長期間の在庫リスクも考え、最もバランスが良い製造計画を作成する必要があるのです。
今月末の在庫がピンチ
そして今年も3月がやってきました。
3月は多くのお客様にご購入いただく月だということは過去の経験でわかっています。
そして品切れしてはいけないこともわかっています。
なので年末年始に微調整して、結構余裕のある製造計画を作成したつもりでした。
もし急にメディアなどに取り上げられたとしても、ある程度は大丈夫なように計画を作っていました。
しかし、ありがたいことに3月に入ってから私が作成した計画を大きく上回るご注文を頂いております。
いや、実は1月、2月も私が作成した計画を上回るご注文を頂いておりました。
なので2月中旬の時点で4月中旬に納品される予定のかむピタの製造計画を工場の方で微調整して頂き、一部のみ3月下旬に納品されるよう変更したのです。
が、3月に入り、私の計画を大きく上回るご注文をいただく日が続きました。
そして3月上旬のある日の朝、在庫について改めて計算してみました。
ヤバい・・・・・。3月末まで持たない。。
青ざめました。
今のペースでご注文いただくと、どうやりくりしても3月20日〜25日の間には在庫が枯渇してしまうことがわかりました。
そして一部納品を早めてもらうようお願いしていた製造分がその直後に納品されたとしても数日でまた在庫がなくなってしまうこともわかりました。
急いで工場の社長に連絡をとり、事情をお伝えしましたところ
「改めて調整してみるので少しだけお時間ください」
とお返事頂きました。
そこから数時間。
気が気でありません。
ただこればかりはもう工場に調整をお願いし、待つことしか出来ません。
そして調整できなかったとしても文句を言える立場にありません。
なので在庫が枯渇することも想定して、そうなった場合にするべきことを頭の中で整理し始めていました。
ピンチ脱出!
夕方に工場の社長から連絡がありました。
「調整しまして、在庫が切れる前に4月中旬に納品予定だった約半分の量を納品します。残りは4月中旬に納品させてもらいます!」
とのことでした。
ありがとうございます!!!!!本当に助かりました!!!
というわけで、今月末のかむピタ在庫枯渇危機は、工場の方々の多大なるご尽力のおかげて回避出来ました。
こういう需要予測とか、最適化はAIが得意です。
そういったツールを活用したらもっと精度があがって、かつ予測などに費やしている時間を他のことに回せるので良いと思うのですが、AIに学習させる時間とか、費用対効果とか色々考え、現状は自分でやっています。
とにかく品切れしてお客様にご迷惑をかけないことはもちろん、在庫が少なくなって工場の方にご迷惑をかけることもなくしたいです。
今後はさらに余裕をもった計画を立て、ご迷惑をおかけすることのないようにしたいと思います。
そんなかむピタ、3月は在庫がピンチになるほどお買い上げ頂いております。
新生活に向けてこの機会にぜひお買い求めください。