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思いのベクトルは自分に向けよう。 ~”おかえりモネ”から
モネ:
(自分達が行った河川氾濫に関する注意喚起の事前報道が)実際どのくらいの人に伝わったんでしょう。私たちが伝えたことで被害を免れた人はいるんでしょうか?
朝岡さん:
わかりません。
誰かを助けたいという気持ちはもっていていい。
でも助けることに成果を求めてはダメですよ。
モネ:
私は成果を求めているのかもしれません。
私は目の前の人が良かったって笑顔になるのを見たい。
自分が役に立ったっていると思いたい。
結局、あなたのおかげで助かりましたと言われたいだけなんだと思います。
------------------------------------------------------------------------------------これは今朝の朝ドラ「おかえりモネ」の一場面(一部抜粋)。
これは気象予報士のお話だが、 この中で、朝岡さんの 「誰かを助けたいという気持ちはもっていていい。
でも助けることに成果を求めてはダメですよ。」 のセリフに心がザワっとした。
またこの壁がわたしの前に立ちはだかる。 「思いの押しつけ」という強要の壁。
私は医療人の端くれでもあり、誰かの助けになれば、少しでもその人の心や身体が楽になってくれればという思いが強い。
そこには、専門的な知識や今までの経験から、こうすればもっと良くなるよ、もっと楽になるよ、という思いがある。 そしてその方法のベースとなる考え方や捉え方を知識として多くの人に知ってもらいたいと思い、カウンセリングを通して実際それをアドバイスとして伝える仕事をしている。
これ自体は別に何の問題もない。
ただ、そのアドバイスを生かすかどうかは相手次第と思いながらも、改善するためのヒントを伝えたんだから、ちゃんと行動して、自分でいい方向に変えていって欲しいとも強く思う。
実際のところ、改善のアドバイスを伝えた後、 それに従って行動に移す人と移さない人に分かれる。
素直に実行してくれたら嬉しいし、さらにそれで身体の調子がよくなれば、 相手の方にも喜んでもらえて、こちらも嬉しい。
一方、何も改善のための行動をしていないのに、状態が良くならないと不満を漏らされると、教えたよね、ちゃんとやらないからでしょ、という思いが湧き上がることがある。
ここで気づく。 これが当に朝岡さんの言う、 『助けることに成果を求めている』ということなのではないか。
もう一人のわたしが言う。
あぁ、築いてしまいましたね、世にも恐ろしい壁を。 本当はわたし自身の満足や達成感のためにやってるのに、 相手のためといいながら、堂々と自分の価値観を押し付ける。
これが、知らず知らずのうちに築かれる強要の壁ですよ。
ここで考えてみる。 この壁を築かないために大切なことは何か。
上のモネちゃんのセリフにヒントがみえる。 『私は目の前の人が良かったって笑顔になるのを見たい。自分が役に立ったっていると思いたい。結局、あなたのおかげで助かりましたと言われたいだけなんだと思います。』
わたしだって同じように思う。実は誰でも同じように思うのではないか? それであれば、一人よがりな思いと自覚したうえで、その思いのベクトルを自分に向けておけばよいのではないか。 相手のためという強い思いが自分のモチベーションになるのであればそれでいい。そして、その思いは自分の中に大事にとっておけばいい。
大事なのはそのベクトルを相手に向けないこと。 ただそれだけなのでは?
勝手な自己解決だけれど、自己否定にもならず何だかスッキリ☺
そして、強要の壁を作らないためのもう一つの対策方法。 それはわたしが相手が自ら行動してくれるような伝え方をするということ。
人に行動を起こさせるのは、
わたしに何ができるかでも(What)、 わたしがどのよう方法でやるかでもなく(How)、
まず、わたしがなぜそれをやるのか(Why)、 自分の信念や理念を伝えること。
WhatやHowももちろん大事。 でもニンゲンは生物学的にもWhyに心や感情を動かされ、 共感すれば自然と行動するものなのだそう。
(参照:https://www.youtube.com/watch?v=K1jRI1RdkHE&list=WL&index=45)
わたしの”なぜ”をしっかり伝えていこうと、 改めて思った今朝の出来事でした。
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