KAMPO BASE

漢方カウンセラー。薬剤師。国際中医専門員。畑のある暮らしの人。漢方とは、伝承医学であり生きるための知恵や哲学で日々の暮らしに馴染んだもの。季節の養生、おくすりごはん、こころとからだとのつき合い方など、ほっこりしてもらえるような自然からの学びや気づきを綴っていきます。

KAMPO BASE

漢方カウンセラー。薬剤師。国際中医専門員。畑のある暮らしの人。漢方とは、伝承医学であり生きるための知恵や哲学で日々の暮らしに馴染んだもの。季節の養生、おくすりごはん、こころとからだとのつき合い方など、ほっこりしてもらえるような自然からの学びや気づきを綴っていきます。

最近の記事

いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです byカフカ

「絶望名言」という本を読んだ。 著者の頭木弘樹さんは若い頃に突然難病にかかり、治る見込みも見えず、無能感を味わい、人生が終わったかのように感じて過ごした寝たきりの日々を過ごされた。そんなとき心の支えとなったのは、希望あふれる名言ではなく絶望の名言だったということで絶望名言を紹介していて、NHKのラジオ深夜便で人気番組だったそう。 この中に私にとって衝撃的な名言があった。 『変身』で有名な作家、フランツ・カフカの言葉だ。 !!!  いちばんうまくできることが、倒れたまま

    • 未来の自分のために今を生きる

      突然なんのはなしですか? ていうような話なのですが ふと今の自分を作っているのは 自分が生きてきた中での学びによるものだなーと思ったのです 学びには2種類あって 興味をもったり 感銘をうけたり うらやましくなったり あこがれたり という前向きな学びと 悩んだり もがいたり 我慢したり 失敗したり 孤独になったり 諦めたり 逃げたり という苦しみからの学び 前者の学びは ワクワクしかなくて学びが楽し過ぎて どんどん学んでどんどん成長するから 自分の上に上に伸びてい

      • 暑さと湿気と冷え。

        暑さと湿気と冷え。 これは漢方界での夏のキーワードとも言えるものです。 人間も自然界の生き物ですから、太陽による適度な温かさと雨による適度な湿度、そこに大気が加わり、ちょうど良い環境により元気に成長します。 植物も暑すぎたり寒過ぎたり、雨が少なすぎると枯れてしまいますし、雨が多すぎると根ぐされなどを起こして腐ったり溶けたりしてしまいますよね。 人間も同じなので、様々な過不足は体に不調を生みます。 昔の日本の生活では、夏や梅雨は暑さと湿気が、それぞれ暑邪、湿邪として体を襲

        • 前歯って使っていますか?

          そう聞かれて、はて?ワタシは前歯を使っているのか?と思ったのです。 くいしばりが強かったワタシは(最近養生をして改善してきました)、奥歯(臼歯)については普段から意識していました。ガジガジとガッチャンばりに食いしばり、歯医者さんからもマウスピースを使うように言われるくらいだったからです。でも、前歯は?と問われるとあまり気にしたことがありませんでした。 歯には前歯(切歯)、犬歯、臼歯とあり、それぞれ役割が違っています。 前歯は食いちぎって食べ物を小さくし、犬歯は食べ物を切り

          7月7日 改めまして。

          今日は七夕ですね。 7月7日はセブンが並んで何だかラッキーな感じがして、何かを始めるきっかけの日にしようと思われる方は多いのではないでしょうか。 そんなワタシもその一人でして。。 KAMPO BASEを立ち上げてから3年目。 色々試行錯誤しながらやってきましたが、なかなかシックリこないもどかしい日々が続き、ここ1年は自分の気持ちが乗らず、前に進めない間は学び直しをしていました。 それも大事な時間だったのですが、とはいっても、頭で色々考えていても始まらないわけで、改めて自分

          7月7日 改めまして。

          2023→2024

          大晦日です 2023年のワタシの学びは 必死に何者かになろうとしなくても 自分の中に誰かにあげられるものを 一つでも増やすことで ワタシは私の居場所を得られる ということ そして 苦しみや悲しみから自分を守るために 抑え込んできた感情は しっかり自分の中で感じて解放してあげられれば 本当の自分が嬉しそうに顔を出す ということ 今自分が見せている笑顔は 本当にワタシが心から笑った顔だろうか 誰かのために笑ってみせたものではないだろうか そんなことをふと思ったと

          眠りをよくするアイテム₋タオル

          よい眠りには、①暗い②静か③安心感④適度な温度や湿度といった環境が大事になります。その中でも明かりのコントロールは気を付けたいところです。寝る前のスマホやTVなどの刺激が眠りの妨げになることはもちろんですが、外からの光(街灯など)も大きな要素だと感じます。 人のカラダは日の出とともに起き、日没とともに寝るというサイクルに合わせて動きます。光で自然とOn-Offが切り替わるわけですね。朝日やスマホなどの強い光は身体を起こすスイッチとなります。 明かりがなかった時代はろうそく

          眠りをよくするアイテム₋タオル

          思いのベクトルは自分に向けよう。  ~”おかえりモネ”から

          モネ: (自分達が行った河川氾濫に関する注意喚起の事前報道が)実際どのくらいの人に伝わったんでしょう。私たちが伝えたことで被害を免れた人はいるんでしょうか? 朝岡さん: わかりません。 誰かを助けたいという気持ちはもっていていい。 でも助けることに成果を求めてはダメですよ。 モネ: 私は成果を求めているのかもしれません。 私は目の前の人が良かったって笑顔になるのを見たい。 自分が役に立ったっていると思いたい。 結局、あなたのおかげで助かりましたと言われたいだけなんだと思い

          思いのベクトルは自分に向けよう。  ~”おかえりモネ”から

          「考える」ことの大切さ。

          Eテレに学ぶ。 子供向けの科学番組 こうするとこうなります。                      ではここをこう変えるとどうなるかな? 考えてみよう♪ と投げ掛けられ こうなるでしょ?と大人的にある程度の答えを予測する 結果、こうなります~♪と示されたものが                 自分の予測とかけ離れたものだった場合 少なからずショックを受ける そしてなぜそうなるのかを知りたくて答えを待つ でも子供の自由な発想を尊重するためか           

          「考える」ことの大切さ。

          肌で音を聴く -アナログのススメ-

          先日漢方カウンセリングを行っているときに、お客様との会話で気づきを得たことがありました。 その方はコロナ禍で家に閉じこもりがちでしたが、元々家で過ごすことが好きだったので特に憂鬱になることもなく、変わりなく過ごせているとのことでした。それでも動かないと気(エネルギー)が滞りやすくなるので、気をしっかり巡らせて欲しいと思い、『是非「キュン♡」とすることを見つけてください』とお伝えしたのです。いわゆる胸キュンです。 すると、「今のままでも特に不都合はないけれど、確かにここのと

          肌で音を聴く -アナログのススメ-

          あいまいのススメ

          現代は誰もが多くの情報を発信、受信できる時代です。驚くほどの多くの情報で溢れていて、本当のようなフェイクニュースや信じがたい真実などが混在している状態です。とはいえどれが真実でどれがフェイクかなんてわかりようがありません。 インターネットで色々調べられることができるのはありがたいことですが、わからないながらもその内容を信用していいかどうかまで自分で判断しなければいけないなんて、本当にややこしい時代だなと思うのです。 最近はコロナウイルスに関し、メディアでもインターネット上

          あいまいのススメ