自己流アイドルの楽しみ方
私はアイドルが好きです。
といっても熱心なファンのように活発に活動することは、まったくありません。
楽しみ方は自己流なのです。
私が子供の頃のアイドルというと、まず花の中三トリオ。
あと有名なところだと、キャンディーズやピンクレディ。
それから松田聖子や中森明菜が来て、その後におニャン子クラブもありました。
でもそれらは、自分の中では一般常識として見たり聴いたりしていただけで、誰のファンでもなかったです。
(十代の頃の渡辺満里奈は可愛らしいと思いましたがね)
もちろん周りにいる友人達は、それぞれ好きなアイドルがいたようですけど。
社会人になってからしばらく、B級アイドルが好きだったことがあります。
覚えている方がいるかどうか、私が好きだったのは、
BaBe
岡本舞子
佐野量子
志賀真理子
ポピンズ
島田奈美
水谷麻里
伊藤智恵理
パンプキン
守谷香
姫乃樹リカ
深津絵里
CoCo
などなど、書ききれないのでこの辺で。
(何人かは鬼籍に入られました……)
自分としてはB級アイドルのマイナー感が好きで、お金がかかっていない感じが気に入っていました。
楽曲も大御所がバックアップなんてするわけもなく、でもそういうものの中に素朴な魅力があったりもしました。
私がどう楽しんでいたかというと、アイドルが出ているテレビ番組を録画して、歌の部分だけダビングして集めたり、レンタル店で安く買える中古のCDだけ買ったりと、その程度です。
(『サタデーポップ ’88』っていう番組が好きでした)
それ以上追いかけたりする気はなかったですね。
その後、アイドルというのは一回、日本から消えてしまったようでした。
アイドルが本格的に復活したのは、おそらくモーニング娘。が出てきてからでしょう、1997年のことです。
『ASAYAN』ていう番組も、人気ありましたね。
でも私は最初興味なかったです、シングル曲をテレビで聴いていた程度です。
それが2001年頃から『うたばん』に出るようになって、見る目が変わりました。
面白かったんですよ。
昔のアイドルといえばお行儀がよく、余計なことはしゃべらない、それが当たり前でした。
でもモー娘。のメンバーは全然そうじゃなかった。
言ってることが無茶苦茶で大げさで常識がなく、それを貴さんと中居くんがツッコんでいて、見ていて笑った笑った。
すぐ「自分は◯◯のマニアだ」とか言うくせに、よく聞いたら全然初心者だったりしてね。
ドッキリとかで素のリアクションを普通にするのも、私の大好物です。
昔のアイドルがドリフのコントに出るのとは、全然違う面白さでした。
そこからですね、私のアイドルの楽しみ方が変わったのは。
次に出てきたのが、AKB48でした。
これも私は最初は全然好きじゃなかったというか、毛嫌いしていました。
あの大ヒット曲『ヘビーローテーション』の振り付けが「卑猥で下品だ」なんて、周囲に言っていたくらいでした。
ところがAKB48は、まるで日本を征服してしまったかのごとく、物凄い売れ方をしてきたのです。
それで探りを入れようと、『AKBINGO!』(2008年から2019年まで)とか『週刊AKB』(2009年から2012年まで)を見てみたわけです。
(あれだけのブームになると、知らない自分が嫌でした)
面白かったです、凄く。
どちらの番組も、AKB48のメンバーをお笑い芸人がいじる形式になっていて、これが見事に私のツボでした。
その内やっと、自分にも推しが出来ました。
それはSKE48の秦佐和子(しゃわこ)でした。
SKE48のメンバーはAKB48の番組にちょこちょこ出ていて、それで見つけました。
この人は年齢的にはちょっと上で、四年制の大学を出ていて、元々は声優になる夢があったものの、現実的に難しいことからSEを目指していたのですが、AKB48のメンバーが声優もやっていることを知り、それならとSKE48のオーディションを受けて入ってきたという経歴があります。
そのキャラがね、よかったのです。
大人しくて引っ込み思案で目立たないのに、何か振られると関西人の血が騒いでポーンと思い切ったことをしてしまうという。
よくある、メンバーに中学校のテストを受けさせる企画では、しゃわこは全問正解して誉められているのに、自分は写さないでと下を向いてしまって、これが良かったです。
綺麗なキツネ顔もいいのです、ただグラビアでは表情の作り方がデタラメで酷かったですけどね(笑)。
それでも私は、握手会やライブに行こうとは思いませんでした。
あくまでアイドルに求めているのは、笑いだからです。
握手会に行って数秒会えるとしても、それに私は意味も価値も感じられなかった。
(商売としては凄いと思いますけどね)
スタジアムライブに行ったって、メンバーは遠くに小さく見えるだけで、トークなんてろくに聞こえやしません。
私のような変なファンが劇場へ行くのも、空気を乱しそうで嫌ですし。
そしてしゃわこの卒業と、AKB48の失速があって、私の興味もあっという間になくなっていきました。
(しゃわこは今は声優さんだそうで(アラサー)、夢が叶ったわけです)
そして今は、乃木坂46が好きです。
乃木坂46は中々ブレイクしなくて、私もノーチェックでした。
そんなある日何となく『乃木坂工事中』を見て、久しぶりにハマりました。
やはり同じように、メンバーに対してお笑い芸人(バナナマン)がツッコミを入れるスタイルでした。
そして最近は、四期生とさらば青春の光でやっている『乃木坂どこへ』や、その後番組の『ノギザカスキッツ』も楽しんでいます。
もうアイドル+お笑い芸人というスタイルは、パターンなんですね。
この二つの番組を見ていると、四期生は恵まれていると思います。
今は特に推しはいません、録画しておいたこれらの番組を呑みながら見るのが楽しみです。
(部屋で一人で笑っているのだから、他人が見たら不気味でしょうなぁ)
(四期生で初センターの遠藤さくらは、これらの番組では妙に影が薄く、他のメンバーに置いていかれる気がします)
AKB48のときは、慣れ親しんだ初期メンバーが抜けていったときに、後輩メンバーにまったく興味が持てませんでしたが、乃木坂46の場合は四期生が今頑張っているので、もうしばらくは楽しめそうです。
SpotifyでAKB48や乃木坂46の曲が聴けるようになって、乃木坂46の曲でいくつか好きな曲は見つけました。
それらを時々聴きますが、いいとは思うけどそれ以上のことはないです。
アイドルの曲やダンスっていうのは、私の中ではウェイトが軽いんですよね。
でも逆に、「アイドルの歌なんて!」と食わず嫌いするのも違うと思うのです。
というわけで、私のアイドルの楽しみ方のお話でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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