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「言葉を的確に使える」という幸せを

若者がボキャ貧の世界でさまよっている。

と感じているのは私だけだろうか。


そんな自分の中の問題意識がはっきり言語化できたのは
この方の文章に出会ったから。

中西準子さん



整理された思考、
適切な表現、

こねくり回さず、
適当な借り物の表現でもなく、
どこを切り取ってもご自分の思いを伝える道具として使いこなされていることが感じられる文章。


「凛としている」という佇まいはつまり、
浮かんだ感情や考えたことが自分の中で明確になり
整理され、片付いていることから来る清々しさなのだと肚に落ちた。



ヒトが他の動物と違う点は、

音や文字を自由に組み合わせて
誰かと誰かを繋げたり
何かと何かを組み合わせたりして
浮かんだアイディアを形あるものにできるところ。


私たち人間は、
湧いた気持ちを誰かと共有したい生き物である。

多くの人にすぐにできる方法として
話したり、書いたり、という手段があるわけだが

思いの強さを「超」「ヤバすぎ」「ぶっ〇〇(ぶっ込む、など)」
といった大雑把な表現以外で言い表せたら
もっと自分の内側の熱を上手に、今いる場所を超えて伝播させていけるだろうに、

そうやって的確に自分の思いを発することで、
より自分に、本質的に近い人と出会えて
人生が豊かで楽しく感じられるだろうにと切に思う。


若いうちに一流のものを、と言われるが
出会いの場を設けていくことは今の時代、
こんなふうにすぐにできるのだから、やろう。

そして自由な人生を送るために必要なのは
今いる場所の外に出て、自分の現在地を俯瞰できる「考え方の世界地図」だと想起した一件。



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