ウェイトを持ったウォーキングは効果あるの?
西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【ウェイト ウォーキング】
歩く時にウェイトを足首に巻いたり、手にウェイトを持ったり、鉄下駄を履いたりと色々な負荷のかけ方は有りますが、結論から言ってしまうと、体が完全に整っていないなら「やめたほうがいい」です。
負荷をかけたトレーニングで有名なのは三浦雄一郎さんですよね。
三浦さんはプロスキーヤーをやめた50歳代で劇太りして、始めたのが ヘビーウォーキングと呼ばれる、重たいリュックをしょって歩く方法で、その効果でみるみる体力が戻り、減量にも成功したそうです。
しかし、これは三浦さんがお若い時から鍛えた筋肉の下地が一般の人と違うからうまくいったと私は思います。
と言うのは、正しく歩けば正しく歩く筋肉が鍛えられ、正しくなく歩けば正しくなく歩く筋肉が鍛えられるという、ごく当たり前の事実を、意外と多くの方が忘れてしまっているからです。
私は、人間の筋肉のベストの状態を自然体と考えていまから、この自然体での歩きを正しい歩行としています。
自然体と言う概念は、筋肉のどこにも余分な緊張が無い状態で、それにより神経、血管、臓器に余計な圧迫が無い状態であると言えます。
そして、それがイコール正しい姿勢となり、そのバランスの良い筋肉の状態で歩くのが正しい歩行と定義しています。
時々お見掛けする、公園でウォーキングをされている方で両手に多分1キロのウェイトを持っている方がいらっしゃいましたが、最近久しぶりにこの方を見かけると、体が完全に右に傾いていて杖を使われていました。
年齢は70歳代後半ぐらいでしょうか、筋骨隆々でお若い時には武道かスポーツをやられていたのだろうな、と思える風貌の方だったので、驚きましたが、これはウェイトをかけたウォーキングの影響も大いにあると感じました。
まずこの方のお体が右に傾いている状態は、右骨盤が高くなることによる背骨の左側弯が生じていることが分かります。
これは右の股関節の開き度合いが強いことにより起こりますが、この股関節の角度差により、歩く一歩の距離は右脚での方が左脚の一歩より長くなっているのです。
さらに、この方は良くご友人と思われる方と歩かれていましたが、もしかするとご友人の左側で歩いていると右を向くことが多くなり、さらに右骨盤が前に出るので股関節が開きやすくなります。
また、歩くコースが公園を左回りで歩いていると、同様に右股関節が開きます。
こうした、股関節の左右差を助長することをウェイトの負荷を増やして行えば、体が歪むのは当たり前と言えるのです。
ですから、すでに体の状態が自然体で、筋肉のバランスが良い方がこうした注意を理解して歩けば負荷も良いのですが、そういう方はごくごく少数ですから、一般論としては「おやめになった方が良いですよ」と言う結論になります。
こうした事を踏まえてウォーキングは負荷や時間、距離ではなくまずは『歩き方』から始めるのがとても大事だと思います。
正しい歩き方を正しい姿勢から始められる礒谷式力学療法×CS60の整体院
杉並区・西荻窪 鴨下療法所 杉並区松庵3ー35-21
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