あさイチの股関節特集を見て③・・・O脚の原因とは?
『あさイチを見て』も、今回で3回目。
ちょっとしつこいのですが、どうしても修正したい箇所があと何か所かありますので、ブログのアップの間隔を詰め気味で行きますので、よろしくお付き合いをお願いします。
番組ではO脚になる原因は、外旋筋群が弱くなることによるという新説を言われていましたが、初耳です。
なぜ、脚にあるたくさんの筋肉のうち、ももの内側についているそれほど強くないこれらの筋肉だけが弱くなるのかの理由が全く分かりません。
O脚とは股関節が開く状態を指すのですから、普通は素直に股関節を開く筋肉が強くなったか、開く筋肉に抵抗する反対の作用の脚を閉じる筋肉が弱くなったから、O脚が進んだと考えるのですが、なぜ外旋筋?
そもそも、この外旋筋群とは深層外旋6筋とも呼ばれ、梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋という筋肉の総称ですがその筋体積(体積だけが強さの指標ではありませんが、ある程度はその筋肉の持つ力を表します)はそれぞれ、53,43,8,6,10,113立方㎝しかない、それほど強い筋肉ではありません。
これに対して股関節を開く作用のある筋肉は、大殿筋864、中殿筋411、小殿筋138立方㎝と比較にならないほど強力です。
そしてダメ押しで、番組では外旋筋群が弱くなったと言いながら、股関節を開く体操を指導していましたが、股関節を開けば開くほどO脚が進みます。
少し前にも股関節を開くとやせるとか健康になるとかいう説を唱える人がいましたが、トラブルが多かったせいか最近はあまり耳にしなくなったような気がしますが、スポーツなどで筋肉をしっかりと鍛えられている方以外は股関節を開けば猫背から様々な健康トラブルのもとになりますから注意してください。
番組ではモデルさんが2週間続けてO脚が改善したというお話しをされていましたが、ストレッチ的な効果により関節が柔らかくなり、力を入れれば膝が付いたというだけのお話しだと言う気がします。
股関節矯正70年の歴史がある礒谷式力学療法ベースの整体院