体のセンシティビティーを高めるには?

  以前、安保徹先生が「パーキンソン病では体が震えるけど、人間は寒い時にも震えますよね。それは震えることで体の血流を良くして体を温かくしたいという人間に備わった自然な反応なのに、薬でそれを抑えてしまう」と本に書かれていましたが、私も人間には自分の体で自分を癒せる力があると考えていますし、そのために体はいろいろなサインで私たちに教えてくれているのだと思います。

 私の行っている磯谷式力学療法の創始者の磯谷公良先生は「人間の体は万能薬の製造工場である」と言われていますが、その工場である肉体が100%働いてくれれば、ほとんどの痛みや病は消えるのです。

 したがって、私たちは体の求めるものを与えてあげれば良い、という事になりますが、その求めているものをキャッチするのが難しいですよね。

 それは、体が歪んでしまうと体からのサインが正しく伝わらないのか、間違ったサインが出てきてしまうのか?

 例えば私の失敗例では「今日は体を使ったから、体がエネルギーを欲しがっているから横浜ラーメンとチャーシュー丼でがっつり行こう!」と食べたら、その夜に肝臓のあたりが張ってしまい、すごく痛んだことがあります。

 体が疲れて内臓も疲れているのだから、何か消化の良いものを少し食べて休めばいいものを間違えたサインを出してくれた悪い例ですね。

 反対に、体が正しいサインを出せる、そして受け取れる状態を体の感受性が高い状態と言います。

 英語で言うとセンシティビティー、これを高めるためには、体が万全な状態でなければ、その機能を十分に発揮できません。

 では、その体の万全な状態とはどういうものでしょうか?

 それは、血流が良く、内臓がその機能を十分に果たし、呼吸が十分である、運動機能がしっかりと働いてくれている、と言うようなことに要約されると思いますが、そうであるためには血管や神経に圧迫があってはダメなのです。

 血管も太い血管だけではなく、末端の毛細血管の隅々まで血が行き渡る必要が有りますし、神経もその神経が支配する各臓器がしっかりと働くためには圧迫が無い状態でなければならないのです。

 そして、そうした状態にするためには筋肉に余分な緊張が無い状態が必要ですが、ココでまた質問です。

 なぜ?体(筋肉)に余分な緊張が生じるのでしょうか?

 最近は様々な理論、理屈が言われているので混乱してしまいますよね。

 しかし、真理と言うものは非常にシンプルで全て通用するものなのですが、この礒谷式力学療法の理論はシンプルでありながら、70年以上の時間の経過の中で多くの方が検証しても、一切の破たんが無いものなのです。

 その理論とは、『重力の影響下で、体は平衡を保とうとする働きがあり、それが股関節の狂いで起こる』というものなのです。

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 股関節は球状をしており、すべての方向に動く全動関節で脚と骨盤をつないでいます。

 脚の筋肉は体の中でもっとも強い筋肉なので、これらの筋肉が生活習慣で強弱の癖がついてしまうと、骨盤を引っ張り骨盤が歪んでしまい、それにより体の重心がくるうことにより、体のパーツがずれて筋肉の緊張が起こすのです。

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 では、このように身体を歪める生活習慣とは?

 例えば、このトンビ座り!

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 この場合、右の股関節が極端に内に捻じれるので骨盤が引きこまれ脚が短くなることにより、常に右脚に体重がかかりやすくなり、体全体のバランスが崩れるのです。

 また、この様な座り方では一目瞭然ですよね、体は前後にバランスを崩してしまいます。

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 こうした生活習慣を改めるて、筋肉の余計な緊張が無い状態こそ、体が自身を癒す健康な状態、センシティビティーが高い状態、自然治癒力が働く状態・・・なのです。

 しかし、こうした自分の身体の癖を見つけ、どのように修正すればいいのかは難しいですし、一度ずれた筋肉の癖を治すのはなかなか大変なことなので、私がお手伝いをさせていただくわけです。

 癖のついた筋肉をニュートラルにするための股関節矯正を受けていただき、そしてそれを維持、改善するための体操と生活習慣指導を合わせて行うことにより、体が本来持つ力を取り戻せるのです。

 体のセンシティビティーを引き上げる礒谷式力学療法ベースの整体院

        杉並区・西荻窪  鴨下療法所


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