足の甲の痛みは消えたけど・・・。
ある患者様の症例ですが、足の甲の痛みがなかなか消えないからと、整形外科でインソールを勧められてスニーカーに装着してウォーキングを頑張り、少しづつ痛みが弱くなり最近はほとんど感じないというところまで来ていたそうですが、最近になり足の親指が硬くなり、膝が痛くなってきたとの訴えでした。
そもそも足の甲が痛いのは、O脚により体重が小指側にかかることにより土踏まずのアーチが深くなることにより甲の骨が上に持ち上がることにより起きています。
上の写真で説明すると股関節が開きすぎることにより赤線のように脛の外側に体重が掛かり、それにより甲が土踏まずから持ち上げられてオレンジ色の線のように上に飛び出してきてしまうのが『足の甲の痛み』です。
そして、それは股関節が開きすぎて体重が外側に掛かりすぎているから起こっていることなので、足の甲の痛みを治そうとすれば、股関節の開きすぎを治し体重がもっと親指側に掛かるようにして、土踏まずのアーチを下に沈めることにより取り除くのが根本解決するわけです。
しかし、この処置のように問題を部分で見ると問題が起きるのです。
つまり股関節は相変わらず開きすぎていて体重は外に掛かっているのにインソールで踵の骨を外に向けて体重を無理やり内側に掛かるようにしたために、足の指に負担が掛かってしまったのだと判断しました。
同時期に起こった膝痛もまさに同じ原因だと思います。
股関節が開いているから体重は外側に掛かろうとしているのに、足を真っすぐにされたために中間にある膝に負担がかかってしまったわけです。
この様に問題を根本から解決しないで問題の部分だけを解決しようとすれば、問題が複雑化したり、他の問題まで招きこんでしまうことも多々あるのです。
この方には、この理屈をご説明して一旦インソールを外していただき、とにかく生活習慣で股関節を開くことが無いようにしていただくこと、屈伸運動で脚の筋肉のバランスを回復させることを主に矯正を進めましょうとお話ししました。
足の甲の痛みも根本から解決できる磯谷式力学療法ベースの整体院