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殿様枕症候群がいけないのではなく?
西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【枕の高さ・殿様枕】
先日、朝の情報番組で『枕の高さが高くなればなるほど脳卒中のリスクが高まる』と国立循環器病研究センターが発表したという話を紹介していました。
トップの写真のように、欧米ではこの様に枕を重ねて使うシーンをドラマなどでもよく見かけますよね。だから欧米の年配者は顔が前に突き出るような姿勢になっている方が多いのです。
枕の高さで12㎝が高い枕と言われ、15センチ以上だと極端に高いと言われるそうです。
そして突発性椎骨動脈乖離が起こってしまった方々は、この殿様枕を使われている方が多かったそうです。
そして適切な枕の高さは、あおむけに寝た時の頭の角度が15度になるのが良いという事でしたが、この15度と言う数字の根拠はよくわかりませんでした。
そして、高い枕で寝ている人ほど脳卒中のリスクが高いという事でした。
しかし、ここで考えていただきたいのは、昔の殿様ならちょんまげがあるから仕方なく高い枕に寝たことも想像できますが、現代においてなぜ高い枕にする必要があるのか?という事です。
高い枕を使用している方は、それが好きで選ばれていると思います。
ここを考えないと、枕だけ考えても脳卒中は防げません。
これは以前にも書いていますが、高い枕が好きなのは猫背が進んだからなのです。
猫背により顔が前方に出たために頭を後ろに引くことが苦手になり、少しづつ高い枕が好きになっていったのです。
欧米の方などが好まれる肩まで乗ってしまう大型の枕であれば、さらに前肩の方にはジャストフィットすることでしょう。
しかし、この様な枕を猫背が進んでいない若い人に使ってもらったら「首が痛い~」と言うと思います。
ですから、O脚で猫背で、背中が丸くなり顔が前に出ている猫背の方に低い枕を使ってもらおうとしても、苦しいので仰向けで寝れなくなってしまうと思います。
すると、横向きに寝るようになると思いますが、番組に出ていたお医者さんは「横向きの時は下になった肩を少し前に出すと良い」と言われていて耳を疑いました。
肩を前に出したら、いわゆる前肩・巻き肩の状態になり首の筋肉まで引っ張られて頭への血流が阻害されるのに~。
これ脳卒中予防のための枕の話をしてるのに、?????
ですから、私は高い枕が好きな方には段階的に高さを低くすることと同時に猫背改善に取り組んでいただく必要を言いたいのです。
当所では寝る時に両脚を紐で結んで寝ていただくことを推奨しています。
これは、猫背の原因のO脚を矯正する意味が有ります。
脚の筋肉はとても強いのでO脚を治すのも一朝一夕に出来るものではありませんから、寝ている時間6~8時間をストレッチの時間にしてしまおうという事です。
O脚をつくっていた太ももの外側の筋肉が緩めば、後ろに寝ていた骨盤が少しづつ前に持ち上がり、それにより背骨に正しい弯曲が回復して、頭が後ろに引けてきて枕が低くても安眠出来るようになるというわけです。
ちなみに当所で推奨している枕</a>の高さは、あおむけに寝ている時にこれによこれによあごを結ぶ線が床と平行であるというものです。
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これにより、首にある胸鎖乳突筋が緩み、その下にある頸動脈の圧迫が取れるから脳卒中が予防できると考えます。
最近は工場(私の家内))が機能しなくて、セミオーダー式の枕が販売出来ないのですが、私はこの水平ラインと、胸鎖乳突筋のゆるみを触診しながら枕の高さを決めています。
論より証拠です。
枕を選ぶときは、この胸鎖乳突筋が一番緩む高さの枕を試してみてください。
最後に繰り返しますが、脳卒中のリスクが一番高いのは猫背なんです。
そこに暴飲暴食、運動不足、高い枕などの要因が重なりリスクが高まるのです。
ちなみに、ストレートネックの方は枕を使いたくないという方もいますが、それもまた首に必要な弯曲のためにはよくありませんからお気を付けくださいね。
適正な枕の高さも指導の一環にしている礒谷式力学療法× CS60の整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所 杉並区松庵3ー35-21