ドラマー巡礼①: ジェフ・ポーカロ「Gaucho」
四国とスペインの巡礼日記を終えたので、日本の聖地巡礼に行く前に、好きなドラマーさん達の演奏の中から個人的に1番好きなものをひたすら上げていく「ドラマー巡礼」。1番好きなドラマーのジェフ・ポカーロから何人までいくか決めずにスタートします。
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ドラマー名: ジェフ・ポーカロ
曲名: 「Gaucho(ガウチョ)」
グループ名: スティーリー・ダン
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一番好きなドラマーの一番好きなプレイ。スタジオミュージシャンの最高峰であり、TOTOのドラマーとしても有名だったジェフ・ポーカロがスティーリー・ダンの「Gaucho」というアルバムのタイトル曲に参加した時の演奏。何歳なんだろう、かなり若い時と思いますが、完璧に完成されている。
まずスネアのゴーストノート(聴こえるか聴こえないかギリギリのソフトタッチ)のお手本のような演奏。ドラマーがグルーヴを出す基本のテクニックが最初から最後まで使われ続けています。レッチリのチャド・スミスも、こういう先人からの影響を多分に受けた末にゴーストノートの魔法使いとなったはず。
そして、Gauchoの演奏の特徴は何よりオープンハイハット。絶妙な開き方の様々な「シャー」が随所にアクセントをつけていて、ランダム性も高いことがとても好きなポイント。曲の最後もハイハットの「シャー」で終わるという。
ハイハットのオープンサウンドでここまで気持ち良い音がつくれるというのは、もう25年もこの曲を折々で聴いていますが、いつも感心してしまいます。
そのハイハットサウンドは森の中を歩いていて小さな滝が突然現れたような趣きです。
頂いたサポートを誰かをサポートするエネルギーにして参ります。