ドラマー巡礼⑤: ジョン・ボーナム「Stairway to Heaven」
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ドラマー名: ジョン・ボーナム
曲名: 「Stairway to Heaven」
グループ名: レッド・ツェッペリン
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ジョン・ボーナム、愛称はボンゾ。
後半の今か今かをオンビートをはぐらかされながら待ち続けてのオンビートでの「ダラド・ダラド・ダラド・ダラド・ダッダ!」を聴くために最初の静寂に耳を澄ませる。
もちろん1番最初にドラムが最初に入る場所も聴き手としては大分待っている。
DRUM GODとも呼ばれるボンゾは、この曲の中で和魂(にぎみたま)としての柔らかい神の側面と、荒魂(あらみたま)としての荒々しい側面を出し尽くしてくれている。
こういう一曲の中でのダイナミクス(音の強弱の表現力)がボンゾのドラムを土台としたツェッペリンというバンドの真骨頂でないでしょうか。
何をしていても独特のグルーヴが出てしまうボンゾ。大好きな家族から離れて暮らすツアー三昧のストレスの中の酒浸りの末、32歳で亡くなってしまったドラマー界のスーパースター。死後も様々な音楽雑誌で世界一のドラマーに選ばれ続けている。
「弘法筆を選ばず」というように「ボンゾドラム選ばず」で、どんなドラムセットでも、どんな曲でもボンゾ一色になっていく守破離の「離」の状態を体現した偉大なレジェンド。
そんなボンゾがジミー・ペイジの美しいメロディに乗ってどこまでも高く高く駆け上がっていくようなこの曲は、他のものに例える術もなく「天国への階段」のようなプレイです。ありがとう、ボンゾ。
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