#11 監視国家はお金が借りやすい?

毎日コロナの感染拡大のニュースを見ていると、戦時下で「今日はxxで何人の犠牲者が出ました」というニュースを毎日聞かされる民衆とかもこんな気分だったのかなと思う。

と、書いて気付いたのだけど、ほんとうの戦時下ではきっと「xxで我が軍は勝利を挙げた」という報道がメインになりそうだ。日本の大本営発表は有名だけど、他の国も似たようなものだったのではないか。ドイツでも、ロシアでも。余談だけど世界大戦時のヨーロッパ軍って村上春樹の小説でよく例えとして使われがちな記憶がある。「塹壕戦を戦うポーランド兵のように、僕はじっと彼女を待ち続けた」みたいな表現があったような無かったような。

コロナの報道も「今日は何人感染しました」ではなく「今日は何人回復しました」にするか、さらに進んで「今日は何億人がふつうに生活していたのに感染しませんでした!」とかにしてしまえばいいのでは、と思った。

「幸福な監視国家 中国」読み終わり。個人の信用履歴データが蓄積されるシステムは実はフリーランスの人がお金を借りやすくする「与信」の方向にも使える。これは初めて気付かされた視点だった。中国ではトラックドライバーと荷物を運びたい人をマッチングする個人配送のプラットフォームがあって、そこでの取引実績データを使って、普通の銀行では融資を受けられない個人事業主がお金を調達したりするらしい。

Kindleの全集シリーズで芥川の「トロッコ」。いや近代文豪たちの作品おもしろいなー。


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