【子連れで行くインクルーシブ公園 #02】真っ赤なミニSLが走る「としまキッズパーク」へGO!
インクルーシブ公園(障がいのある子どももない子どもも一緒に遊べるよう工夫された公園)に子どもと行こう!企画の第2弾です。
今回は、日本で2番目にオープンしたインクルーシブ公園、豊島区の「としまキッズパーク」へ行きました。
オープンは2020年9月だったのですが、人気で豊島区外からなかなか予約が取れず・・・オープンから約1年後の2021年10月にやっと念願かなって行くことができました。
お目当てはこれです↓↓
九州の高級列車・ななつ星鉄道のデザイナーの水戸岡鋭治さんがデザインしたミニSLです。乗り物好きの2歳児が喜ぶに違いない、これに乗りに行こう!ということで行ってきました。
なお、体験レポートを始める前に「としまキッズパーク」のストーリーについて紹介します。
実はこの公園、スペシャルニーズを持つお子さんを持つお母さん(NPO法人SUPLIFE代表の美保さん)がインクルーシブ公園の存在を知り、自ら署名を集めて豊島区長に提出。それがきっかけで、既に進んでいた公園の仕様がインクルーシブな形に変更され、実現に至ったという経緯があります。
当事者が声を上げることで本当に実現した公園なのです。
さて、としまキッズパークの全体像はこのようになっています。
公園を一周するミニSLコースと並行して三輪車コースがあり、さらにこのコースをまたぐように歩道橋のような橋がかかっていたり。橋から降りるすべり台やぶらんこ、反対側には小さな植栽の里山や川のせせらぎもあります。
三輪車は自分で漕げない子どもも楽しめる後部座席つきタイプなどもありました。
屋根のついた半屋内のキッズハウスもあります。直射日光が苦手な子どもが日差しを避けることができます。中には木のボールプールや様々な木のおもちゃが揃っています。
息子は、ミニSLに行き着く前にこのコーナーのBRIOにハマってしまい、ずっと遊んでいました・・・。
事前予約制で1時間しかない中、ここで大半の時間を使い、もうSLはあきらめるか!?と観念した頃にやっと乗ってくれました。
ということですべり台その他は体験はできなかったのですが、写真は撮ってあるのでご覧ください。
すべり台やブランコは幅が広く親子で乗ることができます。ここに写っていませんが、背中まですっぽりと支えて体幹の弱い子どもでも乗れるタイプのものもありました。
砂場は車いすでも遊べるように高さがあります。
もう一度ミニSLの写真も。ピカピカの赤い車体がまぶしかったです。
こちらは図書館。
その他の遊具に関しては以下の記事が詳しかったのでご紹介させていただきますね。
としまキッズパーク徹底レポ!料金や予約方法は?遊具と園内の様子を紹介
全体としてコンテンツが盛りだくさんで、子どもが目いっぱい楽しめる空間になってました。1時間だと体験しきれないくらいです。
そして、行ってみてわかったのは・・・としまキッズパークは「イケ・サンパーク」という大きな公園のほんの一部で、本体も芝生が広大で素晴らしい!ということです。
オシャレな飲食店も充実していて、半日いられる感じ。
休憩がてら、マルシェで買ったドーナツをいただきました。
ここの芝生、間に道が通っているのがいいですね。
ベビーカーでも移動しやすいし、きっと車椅子もこの道を通れるのではないでしょうか。
緻密に計算され遊びが詰め込まれたとしまキッズ・パークと、どーんと抜け感のあるイケ・サンパークとの対比が鮮やかです。
たまたま先日買った「VERY」にもイケ・サンパークがこんな感じで紹介されていました。おしゃれな貸し出し用ラグなど、映える要素もたくさんの公園です。
都心の真ん中にこんな広大な空間、一体どこから?と思ったら、授乳室に置いてあったガイドマップに説明が書いてありました。
ここは造幣局の跡地で、地元の方々の署名から40年経って要望がカタチになり、2020年公園としてオープンしたんですって。
としまキッズパークだけでなく、本体も住んでいる方々の声が生かされているんですね。しかも40年もかけて実現!胸がアツくなりました。
園内でファーマーズマーケットなども開催するそうです。近くに住んでいたら、絶対に通うなあ。
そしてそして!イケ・サンパークに来たらぜひ乗ってほしいものが、ミニSL以外にもう一つあります。
こちらのIKEBUS(イケバス)です。イケ・サンパークと池袋駅や東池袋駅など周辺スポットを結んで走るコミュニティバスで、公園内にバス停があります。
めちゃくちゃ可愛いです。このお顔、たまらない。内装も凝ってて可愛くて、コミュニティバスのイメージが塗り変わりました。お顔の写真は以下を参照ください(公式サイトより拝借)。
こちらもミニSLと同じく水戸岡鋭治さんのデザインで、2019年から走行を開始したそうです。バスと公園、区役所内での担当は違うはずなのに、しっかりと連動できているのがすごい(という点にまた感動)。
個人的には、インクルーシブ公園が本体の公園に新しく出会うきっかけになることに気づくことができ、今後がまた楽しみになりました。
次は、府中のインクルーシブ公園をレポートします!