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暇空茜の言い分3|ひろゆき論法
引き続き、彼の過去の記述から、文章構成法を解明していきます。
※注目を集める人物が書いた文章を研究することが目的であり、
誹謗中傷の意図はございません。間違いがあれば、ご指摘願います。
■扇動者はどっちだ?
論題:「ラブドールの是非」
小児を模したラブドールの購入、使用について問題提起した記事。
フィクションは現実に影響する。良くも悪くも。
影響に関してはケースバイケースであり断言はできないが、悪い影響を与える可能性がある以上、慎重に取り扱わないといけない表現がある。
この主張に対して、ストローマン論法(ひろゆき論法)で反論している。
ラブドールを無くすことが「性加害を無くすため」だというなら、ラブドールという性加害の手前に設置されてる防波堤を最初に壊すなんてアホでしょ。
拡大解釈しています。
相手は「ラブドールを無くす」とは、言っていません。
ストローマン論法といえば、大勢の「ひろゆきみたいになりたい人」の内の一人なのか。と結論してはいけません。彼は「ひろゆきにとって代わる」ことを目指しているようにも伺えます。
ちなみに、タレントに求められる能力は、瞬間的に機転が利くことです。
ひろゆき氏の場合、ノータイムでストローマン論法を繰り出す反応の速さです。素人が安易に真似すると、自分が論点を把握していないことが露見するだけなので、相手に誤りを指摘させない話術も必要です。
・ストローマン論法
ストローマン論法とは、相手の主張を歪めて引用する方法で、
拡大解釈、矮小化、または、レッテル貼り、単純化して批判する。
「違います」「そんなこと言ってません」「そういう意味ではありません」
で終わる話だが、第三者への印象づけの効果が大きいため、頻繁に使用される。そして、最も大きな効用は、相手を動揺させることだ。
想定していないことで責められるのは、相手にとってストレスとなる。
相手を感情的にさせれば、振る舞いをとがめて、優位性を演出できる。
しかし、1対1の議論において、何も説得力がない。
ストローマン論法を反復的に使って、相手を追い込む方法もあります。
1.不確定な事実に言及し、疑惑を喚起する。
2.連続して詰問することで、相手を困惑させる。
3.相手が説明を放棄したら、逃げたと非難し、勝利を宣言する。
SNS上で、プロフィール狩りに使われる手法となっているようです。
プロフィール狩り:
他のユーザーのプロフィールの齟齬を非難し、SNSから蹴り出すこと。
SNSの匿名性を利用して、ゆるい設定で架空の人格を運用している人など、
無数にいると思いますが、それをわざわざ指摘するのは、
例えば、ゆるキャラが、ゆるく存在することを否定するようなものです。
他人のおもちゃを壊して回るのは、虚無主義的な行為です。
■論点整理
話を議論の方へ戻します。
A:小児性愛者 A’:小児性愛者
B:小児 B’:ラブドール
この議論では、上記の関係で、性的嗜好に基づく「行為」が
相似していることを問題としています。
それに対し、
ラブドール弾圧は原因と目的が噛み合ってない。車の事故をなくすために車の模型を無くしてどうする。
A:車 A:車
B:歩行者 X:車の模型
並列の関係にあるものを、引き合いに出しています。
共通する「行為」が存在しません。
相手が指摘した「物」に着目し、論旨を矮小化しています。
■結果
議論の元となった記事は、多くの高評価を得たようです。
ストローマン論法を使うと、単純化されますから、一見、
話題が分かり易くなるので、パフォーマンスとしては有効な気もします。
ただ、論点でないことを言い返しているだけで「論破した。すげぇ」と
思ってしまう人が大勢いることが問題です。
第三者が自分の頭で考え「反論になってない」と気づかなければ、
議論の場が失われ、分断が加速します。