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いつもと違う世界の中で見た変わらないもの

お久しぶりです。かもめです。

2020年初めてのnote投稿。
そんな2020年もあと数日で終わろうとしているわけですが…。2020年を振り返ろうというわけではなく、366日(そういえば今年はうるう年だったのか、、)の中の最近あった1日の話。

今年は、世間を騒がせたウィルスの影響なのか、しっかり予防をしてたこともあって風邪をひくことがなかった。しかし、先日今年初めて体調を崩し久しぶりに病院へ行くことに。

いつもとはがらりと変わってしまったかかりつけ医院。
そこは、田舎の平凡なちいさなクリニックのはずが、目に映る光景は、まるで映画で見るような凄まじいウィルスと戦う海外の病院。
現場の緊迫感がピリピリと伝わってきた。

それは病院の玄関口から始まり、中に入れば入るほどいつもとは違う雰囲気に緊張感が走った。

いつもとは違う待合室で待っていると、次第に名前が呼ばれた。
いつも診てくれている先生に診察をしてもらう。
暫くすると、先生の口が開く。

「なんか、疲れてる?」

最近、自分が疲れてると思ったことは特になくて、予想だにしない言葉を投げかけられ驚きつつ、苦笑をしながら流した。
でもその投げかけられた言葉が、じわじわと心や頭に広がってきて、何かがストンッと心に落ちた。そしたら、心が温まる感覚があった。

点滴を打つことになり、看護師さんと別室に移動した。点滴の準備をしている際に、看護師さんの温かい手が触れる。

「辛かったね。」
「辛いでしょ。」

そう言って、いつもの笑顔で手を握ってくれた。
その手は、ビニール手袋を越えて、温かく、優しく、なんだか懐かしかった。

病院の先生や看護師さん達は、なんのウィルスを持って来院してきたのかわからない私のような患者と、こうして毎日毎日密に接している。
病院の雰囲気を見ただけでも緊迫感が伝わってくるのに、医療従事者は毎日その緊張と隣り合わせだなんて相当ストレスが溜まるに違いない。
それなのに、普段通りに接してくれて、疲れているのは絶対先生たちなのに、辛いのは絶対看護師さんたちなのに、温かい言葉を投げかけてくれて、本当に嬉しかった。本当に感謝をしたい。しなきゃならないと思った。

いつ終息するのかわからないこのウィルス戦争。
この現状。
終息は難しいのかもしれない。
でも、一刻も早く事態が収束し、医療従事者の方々や、みんなの心が休まる世界が訪れることを強く願う。



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