越中屋と北海楼の楼主①
台鍋と雨風という薄野遊郭きっての
売れっ子遊女を抱えていた
越中屋と北海楼。
両妓楼の楼主がどの様な人物だったのでしょうか。
北海道人名辞書の人名録によると、
「越中屋」の楼主・中川良助は、
妓楼の名の通り、越中国(現在の富山県)で、
1823(文政6)年に生まれたといわれています。
明治4年に薬行商人として札幌に渡り、
翌年に女郎屋を開いたとの記録もありますが、
その本には、「札幌に於ける貸座敷の初なり」と
書かれておりますので、この情報の信憑性は、
やや低いかもしれませ