見出し画像

うちの子 保護猫 愛おしや

バレンタインデーにうちにやってきた保護猫がいる。

サラリーマンの見本のような頭して雑種の一応三毛猫のかわいい男の子
今年で7歳(人間でいうと中年男性でトホホ)
性格は、警戒を細部まで怠らないくせに序盤で失敗するお喋りタイプ。
人見知りレベルは世界最高峰なので、出会ったばかりの頃は腕の至る所に傷を作り、職場の人から精神状態を心配されたこともある。

平均と比べると大きな身体でお座りやお手をしますし、天才ですわよ。人間の言葉も正確に理解している。大抵の扉も自分で開けるし、何か要求があるときはお座りして待っているし、22時半には寝床へ入る。
私が就寝時間を過ぎても何かしていると、こちらに細い目を瞬かせながら
「おい、寝る時間だからもう無理するな」
「おい、読書灯も消してくれよ鬱陶しい
なんて言っている。絶対に。私にはわかる。

猫は薄明薄暮とはよく言うが、うちの子22時半就寝7時半起床で目覚まし要らず。ありがたや猫様ありがたや。これからも引き続きお願いしたい。

それはそうと、表紙は彼のお見合い写真を真似して描いたもの。
写りが悪いんです、と保護主から一言添えて在ったが今や写りの天才でもあるし、表現豊かなのんびりとした家猫になった。

いつか「おい、もうそろそろ行くぞ。これからは目覚まし時計忘れるな」と私と同じ言葉で呟き、どこかへ行くのかしら。
想像だけで泣けるが、そこまで心を支配されている私は幸せ者だと思う。
君も同じくらい幸せだろうか。
私の後ろを一生懸命についてくる、今膝の上で眠る君。
頭を撫でたら嫌そうに、ぷなあーんと鳴いて逃げて行った。

今年で彼と過ごす6回目のバレンタインデーだった。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集