見出し画像

学修が結果的に網羅的ですごい

学校教育の履修科目設定はさすがだなあと思うことがあります。
高校の学習でも、高卒認定を受験するのなら主要科目に絞り、3年かけずに大学入学資格を得ることも可能ですが、
高校に在籍して学ぶからこその科目に妙味があったりします。

たとえば、体育の座学で憲法を学んだことは、今でも素晴らしい学びだなあと思いますし、
書道で空海の書を読むことは、日本史でその名前を見るよりも親近感を覚えました。

大学の単位修得にも、もちろん細かな(細かすぎるほどの)規則があり、
ある程度自分の興味に沿って履修するよう計画は立てますが、
大学という教育機関に所属していなかったら、正直、ここまで時間をかけて学ばなかったなあという科目もあります。

たとえば私の場合は、社会科学のなかの政治学や法学がそうです。
生活に直結しているのだし、知らなければむしろ損を被る可能性だってある領域にもかかわらず、
基礎的な知識を得るためだけでも、ある程度まとまった勉強時間が必要な学問であるため、敬遠していました。
中学での勉強経験がなく、高校でも通信制の学習のなかでは、割り当てられる時間が限られていたのでなおさらです。

政治学では、日本だけではなく主要各国の政治形態、そこに至る歴史を学ぶことで、
今までよりぐっと、国際情勢が身近になり、自分の意見を持つために必要な情報や知識がなにかを知ることができました。

法学では、法学部ではない広範な学生を対象にした学問であるため、
法とはなにか、なぜ必要かなど、歴史を踏まえて学び、
法治国家の意義、民主制の意義、憲法の役割など、改めて深く考えさせられました。
それらを問い続け、言葉にし続けることの必要性と、そのための基礎知識を得たことは、
法律を知った以上の価値があると思っています。

ほかにも受けてみたらおもしろかった科目はたくさんあって、
あんまりありすぎて、受講する予定のない科目も実はとってもおもしろいんじゃないか、と思うと少し悔しくなります。
が、全ての科目を受講していたら卒業できなくなってしまうので、
卒論テーマを絞りつつ、広範な視野を持てるよう、ますます勉学に勤しみたいと思います。


CALAMVS GLADIO FORTIOR
The pen is mightier than the sword.

Kmoi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?