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『内科医、答えを求めて病院の外へ』 〜自己紹介#3 京介〜

みなさんはじめまして。鴨川健の房総応援団、「京介」です。
鴨川で暮らし始めてはや3年が経過しました。生まれも育ちも大阪、大阪から出たことなんて今まで一度もありませんでした。
そんな僕が縁もゆかりもなさそうなこの場所でなぜ房総応援団のメンバーとして活動しているのか、少し気になりませんか?


職業:医師(内科、腫瘍内科)

他のメンバーと同様に医師をしています。腫瘍内科という「癌」を専門にする科に所属しています。
元々医者になりたいと思ったのは高校生の頃で、相次いで身内が「癌」と診断された事がきっかけで家族の役に立つために医者になりたいと思ったことがきっかけでした。

趣味:旅行とグルメ

趣味は旅行と美味しいものを食べることです。
旅行は国内外問わず学生時代にたくさん行きました。海外一人旅にも挑戦した事があり、北欧から東欧を3週間かけて旅したり、ニュージランドやアイスランドの壮大な自然を見に行ったり、インドでボランティア旅をしたりと、現地の人の生活を体験するように旅をする事がとても好きでした。

活動への想い:

「もっと早く治療をしていれば」
多くの医師が一度はこのような経験をされたことがあると思います。
僕たちは病気の原因の多くがタバコやお酒などの生活習慣であることを知っていますが、「禁煙」、「断酒」などの簡単なアドバイスだけでは人の生活習慣を変えることはできず、良かれと思ったその発言も、その人個人の社会的背景を知らなければ時に無責任で失礼な発言となることさえあります。
そういったギャップに疑問を抱えながら、ある日の在宅研修で病院の往診車の窓から覗いた鴨川は、回診の合間に病院の窓から覗く鴨川とはどこか異なるように感じました。朝にはたくさんの船が漁から港に帰港し、海岸沿いには木造のボートが浮かび尼さんが貝や海老をとっている。山を見れば棚田があって高齢の夫婦が米や野菜を育てている。仕事の合間に昼間から集まってお酒を嗜んでいる方々もいる。診察室では決して見ることができない、人々のリアルな生活を垣間見ているんだ、そんな実感がありました。
なぜ煙草が、なぜお酒が、辞められないのか。その答えは病院ではなく地域の生活にある。鴨川に住みながらも今までは病院に籠っていただけで、全く地域の生活に溶け込んでいない自分にとても反省しました。しかしその経験は僕にとても重要な気づきを与えてくれ、この活動へ参加するきっかけ、そしてこの活動に大きな可能性を感じさせてくれました。この問いに対する答えは、この活動を通して探していきたいと思っています。


「鴨川健」は地方から日本を変えるために地元の人を含め多職種からなる様々なメンバーが色んな視点から参加しています。まだまだ活動は始まったばかりですが、面白いメンバーとともに試行錯誤しながら地域に寄り添う活動ができればと思っています。今後ともよろしくお願い致します。

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