スウェーデン留学#3すてきな時間割
こんにちは。
この投稿に目を止めてくださってありがとうございます。
・まえがき
このブログでは、2019年8月下旬から2020年3月中旬まで、
私がスウェーデンに留学していたことをもとにした投稿を
アップさせていただいています。
スウェーデンをはじめとする外国、または留学に興味がある方々に、
私の約7ヶ月間の経験をシェア出来たら幸いです。
あくまで一個人の留学体験談にはなりますが、
よければお付き合いください。
本日は第3回目、今回は
ウプサラ大学のカリキュラムスタイル、
どのようにセメスターを過ごしていくのか、
についてのお話です。
・#3すてきな時間割
留学先のウプサラ大学で私が取っていた
カリキュラムスタイルは、簡潔に伝えると
「1ヶ月間、1科目履修する」
というものでした。
日本の多くの大学は、1セメスターの間、
何種類もの科目を履修し、毎日違う講義や演習に取り組みます。
そして、セメスター終わりに
一斉にテストを受けたりレポートを提出したりして
単位を取得するというものが多いです。
そのシステムとは違って、ウプサラ大学では、
約1ヶ月の間ただひたすら1つの科目に取り組みます。
授業頻度も、平日毎日午前中から夕方までではなく、
だいたい週に1、2回は授業が全くない日がありますし、
授業がある日も1日1コマ(約1時間半)という日が多いです。
ここまで聞くと、
海外の大学って楽なのかな、とか
ゆとり教育チックだなとか
思われるかもしれませんし、
実際カリキュラムの集中度的には高くないと思います。
しかし、
この少しゆったりしたカリキュラムの意味が
しばらくするとわかってきました。
一回ずつの講義の前までに、教科書の指定範囲を読まなくてはいけない宿題が課せられるのですが、その指定範囲が何十、何百ページもある時があるのです。もちろん全て英語ですし、そのトピックの専門用語が容赦無く出てくる時もあります。この宿題の強制力は科目によって異なりますし、読まなくても講義は普通に受けることができます。ただ、読んでおいた方がその日の講義の理解力がより深まりますし、読まないとついていけない時もあります。
それに加えて、だいたい週に1回くらいの頻度でセミナーというものがあります。日本の大学でいう演習やゼミのようなもので、事前に与えられた課題に取り組み、そのセミナーの場で意見交換またはプレゼンテーションをする、というものです。それが、個人課題の時もあればペアワークやグループワークの時もあるので、その時は時間を決めてメンバーで集まってミーティングをし、セミナーに備えないといけません。
そして1ヶ月後、つまりコースの終わりには最終試験かレポート提出をし、それに合格すると単位をもらうことができます。
以上が簡潔なカリキュラムスタイルの説明です。
※科目によっては、
1セメスターを通して1科目を学ぶ、
というものもあります。
他にも、
ウプサラ大学では"CEMUS"と呼ばれるカリキュラム・コースがあり、それは以上で述べたスタイルとは少し違っています。
その授業申請を通過した人であれば、学部生、院生、社会人など関係なく皆で同じ科目を受ける、プロジェクト形式で授業が成り立つ、1セメスター1科目を学ぶなど、科目にはよって様々な特徴があります。
・あなたはどちら派ですか?
さて、現在の日本の大学生は
どちらのスタイルを好むのでしょうか。
私は、留学先のスタイルの方が自分に合っていたなと思います。
正直なところ、日本で毎日違う種類の講義を受けて、退屈はしなかったのですが、一つ一つの復習はおろそかになっていましたし、追いつきませんでした。私の学部は、教授が一方的にお話するタイプのもののみで、セミナーのようなアウトプットの場もありませんでした。
さらに平日で一日オフ(全休)を作るのもなかなか難しかったので、リフレッシュする時間や溜まっていた予習復習の時間を確保するのも厳しかったです。セメスター終わりに一気にテスト勉強を始めるものの、(自分のせいではありますが)詰め込み作業になることの方が多いので、知識が定着せず「結局この科目で何を学んだのだろう?」というふうになってしまいます。
その点、ウプサラ大学のこのカリキュラムのおかげで、私は自分の知識が定着してくのも実感しましたし、何を学んだか時間が経っても人にきちんと伝えることができます。
ここまで、日本のシステムを批判的に書いてしまいましたが、もちろん日本の大学教育のいいところもあります。私が思うのは、知識量と高い専門性です。同じ1セメスターでも、学ぶ量やインプットの規模はとても大きいと思います。また主観にはなりますが、日本の講義では、そのトピックのとても深いところまで学部生の早い段階から教えてくれる気がしました。
皆さんは、どちらを好みますか?
・次回予告#4"All English"という壁
ここまで読んでくださってありがとうございます。
今回は
ウプサラ大学のカリキュラムスタイルの紹介とともに、
自分がどちらを好むかについての意見を
綴らせていただきました。
次回は、
留学生によく起こる”言語の壁”
についておはなししていこうと思います。
お楽しみに。
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