レコード・クリーニング方法各種の一長一短~07
前回のやや脱線から本筋に戻します。
あまりレコードによくない噂を聞きますが、根拠と失敗例などを実際に
示されてるコンテンツ等を見聞きしたことが少なく、個人的には何とも
言えません。その悪影響を示された例ですと50年代のクラシック盤で
確か白色化してしまったとのことです。
ヴィンテージ盤もさることながら中古であれば、それまでどのようなクリーニングの経過を辿ったのか、環境/保存等の経緯も関係しますので(デットストックなど新品ならいざ知らず)一概には言えませんが、その結果が事実だとある以上軽視はできません。
※ただ同じアルコールでも燃料アルコールはレコードを溶かしてしまう恐れが
ありますので絶対に使用しないでください。ここでの(前述のも)アルコールは
主にイソプロピル・アルコールを指していますのでご注意ください。
比較的エタノール、アルコール(イソプロピル等)を直での使用が
あまりよくないような気がします。精製水などの割合を多くしての自作液の使用はあまり悪いレポートは聞かなような気がしますが・・・。
いずれにせよ特に古いオリジナル盤等のクリーニングの際は注意は必要かと
思われます。
(個人的には2つとも過去に使用も現在まで不具合を見出せません)
●「汚れが著しく酷い」→→レコード・クリーニング液以外で
各共通、必要最小限なモノは・・・
①クロス
②レコードを磨くブラシ系、もしくは(フエルト系)クリーナー
③レーベル・カバー等
(※次点:自作等の場合は別途、詰め替え用スプレーやボトルなど)の3点です。どこまで拘るかによって作業もだいぶ変わってきます。
ここで改めて再確認ですが、クリーニング液を誤るとレコードのダメージは
もとより盤質等は元には戻りませんので細心の注意が必要です。
●ネットなどで専用以外に比較的推奨されてる一例
①シルコット、ベンコット等
②専用以外はデンターシステマなど毛先が細い歯ブラシ
③100均などで売られてる『置くだけラップ蓋(10㎝)』など
比較的というか絶対に避けた方がいいものは・・・
ライター用のオイル、ガソリンや灯油(使う方はいないと思いますが・・)、
正体不明の液体などです。
安全性も外観は問題なくても必ずしもオーディオ・ファイル的に
問題ないとは限りませんので、やはり留意したいところです。
次回につづく