自己紹介⑥

以前の続きです。
子どもが生まれたタイミングで、農薬も肥料も使わないお茶づくりへと転換しました。
悪くなった状態の体が良くなる過程で、一見悪くなったように見える事がよく起こります。これを好転反応と呼びますが、悪くなったように見えるというのは、症状自体にフォーカスしているからで、症状が出ることが悪い事だと捉えているから起こります。
例えば熱が出るというのは症状です。熱が出たら熱を下げようとするというのは、症状にフォーカスして、症状を無くそうとするアプローチです。
フォーカスするポイントを変えて、熱とは何のために出ているのかを考えてみると、菌やウィルスは基本的には熱に弱く、体内の熱を上げる事で、体内に入ってしまった菌やウィルスをやっつけようとする働きです。熱にフォーカスすると熱が出ているのは悪くなっているように感じますが、熱の働きを理解し、熱を上げる必要がなるくなるまで経過すると、菌やウィルスはやっつけられ、熱を高く保つ必要がなくなるので、熱は下がります。

このような事は茶畑で、方法を転換するときにも起こりました。それまで農薬や肥料で土中の菌を殺し、栄養のバランスを崩した土では、虫が大量に発生しましたが、土のバランスが整うにつれ、虫が大発生することはなくなりました。

体の働きと自然界の木々や土で起こっている事は非常に似通った働きを多く発見することが出来ます。
体は食べるものを材料に、常に少しずつ作り替えられて維持されています。しかし添加物や薬物のように石油由来で作られたものは、石油は体をつくる構成要素ではないため、体をつくる材料にはなりません。

そういったことで、農薬を使わない農業や農産物を広めるため、その栽培について伝えるだけでなく、添加物等の情報を伝える活動へと移行していき、批判的な活動になっていきました。
そこで、業界など多くの人とぶつかり対立しまくる時代へと突入します。
今振り返れば非常に幼稚なのですが、幼少期から大人になるまで、自分の意見をよう言わない人間で、だからこそ人とぶつかることなく大人になった私は、人に嫌われたり、どう思われるかを極度に恐れていたのでした。そんな僕がそういった発信をするのは非常に勇気がいることで、ぶつかり嫌われる事は非常に怖いことでした。
続けるうちに傷つかないように、心に鎧を着るように防御をし、心を感じない状態へと変化させていき、自分の感情すら感じられず、人と心が通わせられないように変貌していきました。そうなるにつれ、コミュニケーションの手段は情報のやり取りだけに特化していき、なんとも近づきがたい人間になっていきました。
当然周りにいた人間は離れ、妻とも心を通われられず、というよりもはや心を開くということを恐れて出来なくなっていたので、妻との関係も大きな溝や隔たりがあるような状態になっていったのでした…

つづく。


いいなと思ったら応援しよう!

加茂自然農園 山崎徳哉
サポート頂けると嬉しいです(^^)