①リヨン第2大学/B2レベルの授業
この記事ではリヨン第2大学CIEF(Centre international d'études français)のB2レベルの授業について紹介します。
私が留学していた時の話になるので、一体験談として読んでいただけると幸いです。(毎年同じ授業、同じ先生だということはないと思うので。)
あまり覚えていなくて詳しく書けていない部分もありますがご容赦ください。
リヨン第2大学の語学学校は学期制のため、学期の途中で登録することができません。
学期中と学期末のテストをパスすれば次のレベルのクラスに進める、というシステムです。
私が参加したクラス
クラスメイトは17,18人ぐらいいたと思います。
国籍はさまざまで、コロンビア、ブラジル、ベトナム、韓国、中国、インドネシア、トルコ、日本(私のみ)。コロンビア人が一番多かったです。
私が参加したレベルはB2だったのですがコースが3つに分かれていました。
文学コース、政治・経済コース、コミュニケーションコース(多分こんな名前だった)。「フランス語」の授業以外にコース名に沿った授業が3つ受けられるシステムでした。
私が参加したのはコミュニケーションコース(参加したのに名前に確信を持てない)です。
政治・経済コースは参加希望者が極端に少なかったようで、私が参加した学期は開講されていませんでした。
初めは15人ぐらいのクラスだったのですが、「文学コースを選択したけど時間割が自分のアルバイトの時間と合わない」という理由でコース決定後にコミュニケーションコースに移ってきた人もいました。
コースを選択後でもこうした理由で変更できるのは良い点だと思いました。
授業の種類
<全コース共通>
・Outils de l'oral
・Outils 1
・Production orale
・Production écrite 1
・Production écrite 2
・Compréhension orale
・Compréhension écrite
<コースごとの授業>
・Communication
・Pratiques culturelles
・Vie des idées
※教材は先生がご自身で用意されたものを使いました。
Outils de l'oral
主にフランス語の発音とその規則について学びました。
フランス語の早口言葉を覚えて披露したり、与えられたスクリプトをもとにクラスメイトの前で役を演じたりするなど座学だけではない授業でした。
テストはなかったと思います。
Production orale
あんまり覚えていないです。
とりあえず覚えているのは、評価がプレゼンで決まるということ。
テスト:学期中に2回と学期末に1回。
一番初めは事前に自宅で準備をして行うプレゼン。私は日本の過労死についてプレゼンしました。基本的にスクリプトを見るのは禁止だったので、全部覚えてプレゼンに臨んだ記憶があります。
発表者がプレゼンをし終えたら、残った時間でプレゼンのテーマに沿った議論を行いました。
2回目のテストはDELFの試験のようで、まずはその場で与えられた記事を読みます。次にその記事についての要約とそれに対する問題提起を行って自分の意見を述べる(前に出てプレゼン)、といったことを行いました。
3回目は学期末のテストで、やることはほとんど2回目と変わりません。
試験官が1人いる部屋に2人生徒が入って、そこで記事を読んで要約と発表を行います。発表を行った後にはもう1人の学生と、その発表のテーマについて議論しました。(議論は、発表の最後に発表者が提示した問題提起をもとに行われます。)
自分の発表をすれば終わりではなく、相手と議論しなければならないので、相手の発表の注意深く聞かなければなりませんでした。
Outils 1とProduction écrite 1
この2つの授業は同じ先生が担当していて2コマ連続で開講されていました。
Outilsが文法の授業で、Production écrite 1がその名の通りライティングの授業でした。
文法の授業では、条件法や接続法について勉強しました。ライティングでは主に手紙の書き方について学びました。
異議申し立てする際の書き方、志望動機の書き方、ラジオに自分の意見を送りたい時の書き方などについてです。
テスト:中間と学期末の試験。中間では250字以上の手紙を、学期末では400字程度のものを書かなければならなかった記憶がある。
テストを受け終わって、後日自分の答案が返される。その際に自分で間違いを見つけて訂正できれば何点か加点してもらえる(MAX3点の加点だったと思う)。
Production écrite 2
この授業では人や物の描写の仕方や文法について学びました。
この授業だけ唯一パソコン室で行われました。
文法は直接目的語や間接目的語について。
ライティングに関しては、お題が与えられてそれについてパソコンで書いて先生に提出、添削、といった流れで進んでいきました。
テスト:与えられたお題について文章を書く。
ある男の人の写真が渡されて、「この男の人について外見の描写を含め〇〇字以上書きなさい」みたいな。
人物の描写だけでは字数に達さないので勝手に自分の中でその男の人が主人公の物語を作って書き切った。
Compréhension orale
授業中は色んな音声(たまにビデオ)を聞いて問題を解くスタイルでした。
(ホームスクーリングやテレワークなどお題は多岐に渡る)
確か音声を聞く前に、その日扱うテーマについてのボキャブラリーや考えを出し合う時間があったと思います。
テスト:音声を聞いて問題に答える形。DELFみたいな感じ。
Compréhension écrite
辞書を絶対に(絶対に)使ってはダメという授業でした。
(他の授業でも基本的には使ってはいけません)
その場で意味を推測して解くように言われましたが、自分自身の「推測力(?)」に限界があると感じ、事前に自宅で予習して分からない単語を調べてから望むようにしていました。
与えられた文章に書かれている単語だけではなく、その単語の類義語・同義語なども一緒に調べるようにしていました。
先生がたまに「この単語の類義語・同義語分かる人ー?」と聞くので、そうした時に答えられるようにしていたのです。
テスト:中間と期末。DELFのように読解問題を解いていく。テストでは仏仏辞書の使用が認められていた。
一旦ここで終了して、続き(コース別授業について)は次回の記事で紹介します。
ではでは。
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