①リヨン第2大学/C1レベルの授業
今回は私が留学していたリヨン第2大学CIEF(Centre international d'études françaises)のC1レベルの授業について、その概要や学期中に行われたテストを(覚えている限り)つらつら書きます。
授業やテストの内容は先生によって変わると思うので「こんな感じなんだ〜」ぐらいで読んでもらえると助かります。
あくまでも私の一体験です。
全ての授業について一つの記事にまとめるととんでもない量になると思ったので①と②に分けて紹介します。
①では4技能(スピーキング、ライティング、リスニング、リーディング)の授業について、②では必修だけど上記に含まれない授業と選択授業について紹介します。
私が参加したクラス
学生は全員で11人。そのうち7人がスペイン語話者。多い。
残りの4人はインド人、韓国人、中国人、私(日本人)。
私ともう一人のクラスメイト以外全員、(同年の)大学進学を目指してフランス語を学びにきてました。
大学附属の語学学校なので、授業は大学の時間割に合わせて行われます。そのため授業は1コマ1時間45分。1限目は8時から始まるので、1限がある日は早起きが大変でした。(学期の後半になると普通に遅刻してくる人が大半に)
学期ごとに開校されているので私立の語学学校のように途中で入学することができません。9月か2月からしか受講できないシステムでした。
そして、CIEFの修了者にはdiplôme universitaireが発行されます。そのため、テストをパスしなければならないのはもちろん、授業の欠席回数も厳しく見られます。病気で休む場合などは、病院の診断書が必要になります。
課題ももちろんきちんとこなさなければなりません。
ちなみに先生は科目によって異なります。1人の先生が2科目担当されていることもありました。
とまあ、こんな感じです。そして授業の種類↓
(今回触れるものは太字にしてます)
授業の種類
<全員共通授業>
・Outils
・Production écrite
・Production écrite 2
・Compréhension écrite
・Compréhension orale
・Production orale
・Littérature
・Culture et société
<選択授業(2つ選ばないといけない)>
・Ethique de la science
・Entrée à l'université
・Histoire de l'art
・Théâtre
※私が受けた授業では販売されている教材を使ってではなく、先生が作成された冊子やパワーポイントなどが使用されていました。
OutilsとProduction écrite
まずOutilsの授業ではフランス語の文法について学びました。性数一致など、これまで習った文法のおさらいって感じでした。
プリントが配られてそれを解いたり、Kahootというアプリを使ってクイズに答えたりしてフランス語を学びました。
Production écriteの方では授業中にみんなで特定のテーマについて問題提起を出し合い、その問題提起を元に文章を書く練習をしました。
書くまえに必ずPlanを立てるのですが、そのPlanについても添削してもらえました。(「こういう順番で書いた方がより論理的だと思う」など文法以外のこともよく見てくださりました)
とても優しい先生で、大学出願の志望動機の添削まで授業時間外に行なってくださっていました。
テストについて:Outilsに関してはテストはなし。
Production écriteの方はテスト(中間と期末)がありました。
中間では、筆記のテーマは事前に決めてOKかつ当日は事前に書いたPlanの持ち込みOKとのことだったので、事前に全て書いてネイティブの知り合いに添削してもらったものをそのまま丸暗記してPlanのメモを片手にテストに挑みました。字数は400字だったと思います。制限時間は1時間45分。
期末テストの方ではその場で与えられたお題に沿って800字書かなければなりませんでした。事前に、Production oraleの授業で扱ったテーマが出てくるとだけ伝えられました。制限時間は2時間30分。
ちなみに全てペンで書かなければならないので間違えたら修正テープで消して書き直してました。持ってきていない人は二重線を引いてたみたいです。
Production écrite 2
続いてこちらの授業ではサンテーズを主に行なっていきました。
学期中の前半の授業は普通の教室で行われ、サンテーズとは何か、サンテーズで行なってはいけないこと、どのようにサンテーズを行なっていくべきかについて学びました。
後半はパソコン室で行われ、実際にサンテーズをしていきました。サンテーズをする、と言っても授業中に問題を解くのではなくて、自分たちで記事や画像を選んで、情報の取捨選択をし、授業の時間で少しずつサンテーズを作成していく形でした。
ペアでやらなければならなかったので、自分のペースで行えないのがある意味大変でした。
サンテーズが出来上がったら、(大学のレポートのように)文書を指定の書式に整え、表紙、目次、参考文献目録をつけて提出しなければならず、、、。
面倒臭かったですが、大学図書館のコピー機の使い方やCorep(印刷屋さん)での印刷の頼み方なども(実践していく中で)学べたので、良しとします。
所感:サンテーズの実践が一回しか無かったのが物足りなかった。実際に何回も書いて学んでいく方が性に合っていたのではないか、と何度も思った。
テストについて:期末テストはなく、作成したサンテーズとProduction écrite(もう片方の方)のテストで評価が決まる。この科目だけで点数が出るのではなくProduction écriteの両方の点数の平均が成績になる。
Compréhension écrite とCompréhension orale
記憶が曖昧なふたつ。
どちらも授業中に問題を解いた記憶はあります。
そして、自分の答えをそれぞれ発表して、最初に答えた人の内容に付け足す部分があれば次の人(もしくは手を挙げた人)が付け足し部分を答える、みたいな感じだったような、、、。
あとは3、4人でグループになって答えを確認し合う作業もありました。(クラスの半分以上がスペイン語話者だったので、グループにはいつもスペイン語話者が。彼らはよく読めるし、よく聞き取れてるのでいつもこのグループ作業で自分のできなさに直面しまくってました。泣)
どちらの授業も先生が授業中に出てきた単語の同義語や類義語などを色々と教えてくださりました。
テスト:一般的なリーディング、リスニングのテストと変わらない。DELFやDALFと似たような感じ。
Production orale
主にディベートとプレゼンを行いました。
一回の授業の中に両方が組み込まれています。授業の前半はプレゼンをして、後半はそのプレゼンのお題に沿ったディベートをする、といった感じです。
まずプレゼンについて。
プレゼンはペアで行いました。
プレゼンのお題は先生が予め複数準備しているのでその中から選びます。
原子力発電所、オリンピック開催、ヴィーガン、5Gなどお題は多岐にわたります。
選んだら、発表する日に向けて授業時間外に準備。問題提起をすること、パワーポイントを使って発表することが必須でした。プレゼンの発表時間は15分ぐらい。(だったと思う)
他の授業でも発表やテストが多かったので結構準備するのが大変でした。しかもペアでやらなければならないので電話で打ち合わせしたり、お昼休みに集まったりしながらプレゼンを作成していきました。
次にディベートについて。
それぞれ役になりきってディベートします(市長とか環境保護団体代表とか)その場で決めていきなりディベートするのではなく、前の授業の終わりに次の週の役を決めて1週間そのディベートに向けて準備。
例えば、お題がオリンピック開催についてで、与えられた役がオリンピック開催に賛成の市長であるならば、「なぜ自分はオリンピックの開催に賛成なのか」を「市長の立場」から説明・主張しなければいけません。
このディベートの授業では、事前準備を踏まえて発言しているかどうかが評価基準になるため、準備せずにその場でテキトーに考えたことなら準備をしていないことがバレてしまい、あまり良い評価がもらえません。
テスト:これと言って大きな期末テストなどはなかったはず。プレゼンや日頃の発言回数・発言内容が評価に繋がっていました。(多分)
このProduction oraleで扱ったテーマがProduction écriteのテストに出てきました。
とりあえず4技能の授業はこんな感じです。
先生方は皆熱心で優しかったです。
テストをパスしなければ修了書がもらえない、というプレッシャーがあったので、学期中は必死でした。
後半の②はまた後日投稿します。
最初にも触れましたが、毎年授業やテスト内容が同じだということは(おそらく、ほぼ、99%)ない&先生によっても色々と異なると思うので、一体験として「ふーん」って思っていただきたいです。
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ではでは。
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