kammy

大手メーカーでデジタルメディアのブレーンをしています。SNS・マーケティング・オウンドメディア・広報・PRの業務に役立つ情報発信を目指しています。このnoteはほとんど本レビューです。実務に役立つ視点で紹介していきます。SEOは割と得意です。 twitter:@kammy4232

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大手メーカーでデジタルメディアのブレーンをしています。SNS・マーケティング・オウンドメディア・広報・PRの業務に役立つ情報発信を目指しています。このnoteはほとんど本レビューです。実務に役立つ視点で紹介していきます。SEOは割と得意です。 twitter:@kammy4232

最近の記事

『手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略』のレビュー

広告というものが歴史的にどういう背景と理屈で動いてきたか、ということを詳しく、かつ分かりやすく紹介した本。 歴史なんていいから今何をすべきか教えてよ!と思う人もいるかもしれませんが、いやいや、やっぱり歴史っていうのは大事だなとあらためて実感。 私はいま、広報・PRの業務をしていますが、歴史のなかで自分がどういう立ち位置にいるのかがわかると、自分の業務の意義が見えやすくなるし、やるべき方向性や今後の見通しも立ちやすくなります。 というわけで、広告にかかわっている人はもちろ

    • 『顧客起点マーケティング』のレビュー

      アマゾンのレビューでも評価がとっても高いこの本。 GWの自粛期間中は、その少し前からずっと在庫のない状態が続いていました。みなさん、おこもり期間中に読もうとしたんですかね。 分量はそれほど多くはない本で、理屈・ロジックはとてもシンプル、非常に分かりやすい内容になっています。ただやや抽象的なので噛み砕くことが必要かな。 マーケティングに関わる人はもちろんですが、たとえば広告・販促・広報といった業務をしている方も必読です。 本書で紹介されるフレームワークを知ってるか知らな

      • 『ドリルを売るには穴を売れ』のレビュー

        売上が伸び悩むレストランをどう立て直すか、というストーリーを軸にマーケティングの理論を分かりやすく説明した良書です。 マーケティングというと抽象的な話や小難しい話がおおく、とっつきにくい印象がありますが、この本にはまったくそういった要素はありません。 むしろすらすら読めちゃうので、逆にマーケティングのことを忘れてしまうくらいw でも、レストランを立て直していく背景の理屈はまさにマーケティングそのものなので、自然とマーケティングの考え方が身につく、といっても過言ではありま

        • 『「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方』のレビュー

          キャッチーなタイトルとカバーで、語り口調もフランクですが、内容はかなり本質をついたもののように感じました(偉そうな物言いw)。 SNSを活用したいと考えている中小企業、個人事業主の人にとっては必読ともいえる内容です。 とはいえ、本質の部分については、大きな企業こそ参考にすべき部分が多い気がしました。 筆者は、もともとショップに洋服を卸しているアパレルメーカーの社長。SNSを通じて、たとえば1枚15,000円のポロシャツを、1回の告知、数時間で数百枚売っちゃったりするよう

        • 『手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略』のレビュー

        • 『顧客起点マーケティング』のレビュー

        • 『ドリルを売るには穴を売れ』のレビュー

        • 『「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方』のレビュー

          『シャープさんとタニタくん』のレビュー

          シャープとタニタのTwitter担当者を題材にしたマンガです。 いわゆるTwitter「中の人」が書いた書籍というのは、キングジムの『寄り添うツイッター』、パインアメの『攻めるロングセラー』、浅生鴨さん(NHK_PR)の『中の人などいない』の3冊くらいしか世の中にありません(ほかに知ってる方がいたら教えてください)。 このマンガは中の人が書いているわけではなく、ただ主人公になっているだけなのですが、貴重な情報源であることには変わりなく、参考になります。 同タイトルで2冊

          『シャープさんとタニタくん』のレビュー

          『中の人などいない』のレビュー

          いわゆるTwitter「中の人」が書いた書籍は、キングジムとパインアメしかない。以前そうお伝えしたこともありますが、あれは間違っていました・・・苦笑 本書は、NHK広報アカウント(@NHK_PR)の初代「中の人」が書いた本です。 NHK_PRのアカウントは、Twitterが広がり始めたころに企業公式アカウントとして話題になったアカウントでもあります。 他のTwitter本とあえて比べれば、この本が一番おもしろく、ふつうの読み物としてもおすすめ。 2009年から4年半担

          『中の人などいない』のレビュー

          『グランズウェル』のレビュー

          企業がネットとどう付き合っていけばいいのか、その全体像と具体例を知ることができる内容です。 SNSに特化したものや、広報・PRに特化した関連書籍は多くても、企業がデジタルメディアを総合的にどう考えればいいのかということを書いた本は、実はそれほど多くありません。 テーマが広すぎるからかもしれません。 どういう選択肢があって、そこにどのような可能性や潜在性があるのか、どういう役割が期待できるのか、ということが包括的に、と同時に個別事例も豊富に書かれているのは非常に参考になり

          『グランズウェル』のレビュー

          飯髙悠太 『僕らはSNSでモノを買う』のレビュー

          2019年8月発売。アマゾンの検索結果で広告表示みたいに出てくるので、なんとなく読まないでいた本。 広告っていまいちな本を買わされるイメージ、ありませんか? そんな中、『宣伝会議』でこの著者が書いていた記事が興味深く、本も読んでみようと手に取りました。 結果、毛嫌いが間違いだったことが判明。とっても参考になる内容でした。SNSに関わる業務をしている人はみな必読です。広報・宣伝・PR・マーケティング関係者も絶対に読んでおいたほうがいい本です。 ゆえにこのレビュー、長文で

          飯髙悠太 『僕らはSNSでモノを買う』のレビュー

          藤村正宏 『「つながり」で売る!法則』

          モノが売れない今の時代に、どうやってモノを売るか? というテーマに対して、「つながり」によるマーケティング手法を10年以上やっている藤村さんという方の本。 この方は、「モノを売らずに体験を売れ」ということを軸にした「エクスペリエンス・マーケティング」と考えを軸に、パナソニックやカメラのキタムラ、イオンといった大手企業から、中小企業にいたるまで幅広くコンサルをしているそうです。 買う理由がない時代には「つながり」が理由になる「人は情報が膨大になると、近い関係性の発信者の情報

          藤村正宏 『「つながり」で売る!法則』

          『ジョブ理論』のレビュー

          2017年8月発売。 ハーバード・ビジネス・スクールの有名教授クレイトン・クリステンセンが書いた本で、ひと昔前に出された『イノベーションのジレンマ』という本で日本でも名前が知られるようになった教授です。 『実践「ジョブ理論」』 『「ジョブ理論」完全理解読本』 といった解説本が出ているくらいなので、その内容は深く、応用範囲も広いものです。 うまく解説できるか分かりませんが、できるだけ分かりやすく、でも端的に。 ミルクシェイクの話ジョブ理論を簡潔にいうと、顧客がある商品・

          『ジョブ理論』のレビュー

          『YouTube動画SEO最強の教科書』のレビュー

          タイトルにはSEOとついていますが、SEO=検索エンジン最適化とは少し違う内容でした。 ざっくりいえば、YouTubeを使って広報・PRをやりたい人が何をどうしたらいいのかをゼロから説明した教科書的な内容になっています。 ふつう教科書って羅列的な説明が多くておもしろくないですよね。まぁそういう感じです。辞書的に使うならありでしょうか。 というわけで、すでにYouTubeを始めている人にとっては、気になるところを拾い読みしたり、グーグルで調べるのが面倒なときに活用するかた

          『YouTube動画SEO最強の教科書』のレビュー

          『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』のレビュー

          2016年4月発売。 どん底にあったUSJを5年でV字回復に導いたマーケターが書いた本。マーケティングってなんなの?という高校生の娘さんの疑問にも答えられるように書いたそうで、分かりやすい説明が特徴的です。 マーケティングを分かりやすく書いた本マーケティングというと、カタカナ用語が多かったり、4Sだ5Cだと分かったようでよく分からない略が多く出てくるイメージがありますよね。 「抽象化」もマーケティングの分かりづらさと関係あるかもしれません。 ただこの本では、USJの具

          『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』のレビュー

          『よなよなエールがお世話になります』のレビュー

          2016年4月発売。よなよなエールの社長が、その創業記録をつづった内容。 そもそも「よなよなエール」とは、星野リゾートグループ傘下の地ビール会社。今でこそ近所のスーパーでも見かけるようになりましたが、まだ誰にも知られていなかったその誕生時の話から、存亡の危機を経て現在に至るまでの紆余曲折のエピソードが、社長の赤裸々な言葉とともに書かれています。たまに泣けます。 本書のせいですっかりファンにこの本を読んで、すっかりよなよなエールのファンになってしまいましたw よなよなエー

          『よなよなエールがお世話になります』のレビュー

          『攻めるロングセラー』のレビュー

          2017年8月発売。 パインアメのTwitterの「中の人」が書いた本です。パインアメとは、黄色い、穴のあいたあのアメのことです。 Twitterの中の人が書いた書籍は、こないだ紹介した『寄り添うツイッター』とあとは数えられるくらいしかありません。 2年以上前に出版された、ということを差し引いても、『寄り添うツイッター』のほうが読み応えがあり、実務上、役に立つ内容が多かった印象です。 最新情報という意味でも、読むなら『寄り添う~』をおすすめしたい(ごめん、パインあめ)

          『攻めるロングセラー』のレビュー

          『1億人のSNSマーケティング』のレビュー

          今のSNSのマーケティングってどうなの?ということを知りたい人には、おすすめできる本です。 ネットの世界は動きがとにかく早いので、SNSマーケティングの最新事情を把握する入門本としては最適じゃないでしょうか。 SNSでモノは売れるの?そもそも、SNS使ったからってモノが売れるの?というシンプルだけど今さら聞けない感のある疑問にも回答してます。 ツイート数と販売実績に正の相関があることを紹介したり、クチコミと売上に相関がある事例をもってきたり・・・SNSを使うとモノは売れ

          『1億人のSNSマーケティング』のレビュー

          上杉惠理子 『弱者でも勝てるモノの売り方』のレビュー

          副題は「お金をかけずに売上をあげるマーケティング入門」。 モノの売り方を解説した本ってそれほど山ほどあると思うのですが、それをマーケティングの概念をベースに説明した本です。 マーケティングの基礎がサクっと分かりやすく理解できるこの本、マーケティング初学者に、とってもおすすめです。 祖父母から受け継いだ喫茶店を復活させる!というストーリー仕立ての中で、マーケティングでよく使われる概念が分かりやすく説明されています。本書に出てくるのは、 ▼ 3C分析 ▼ STP分析 ▼

          上杉惠理子 『弱者でも勝てるモノの売り方』のレビュー