政治家になる 私の兄 第4話「兄のソウルフード」
私の兄「神沢かずたか」が、4月16日告示の豊島区長選挙に挑戦する予定です。3人兄弟の末っ子の私と、長男の兄の思い出を語っていこうと思います。
東京のソウルフードとは?
東京という街は日本中、やや大袈裟に言えば世界中から人が集まってくる街で、例えば博多出身の方には明太子のような、北海道の各都市にはご当地ラーメンがあるような、ソウルフードと呼べるようなものはあまりないように思います。築地に生まれ、東京都江戸川区で育った兄と私。最寄りの駅は東京メトロ東西線西葛西駅。この街に生まれ育った人々にとってのソウルフードとは何だと思いますでしょうか?
葛西≒インド
葛西で一番有名な食べ物といえば恐らくカレーであると思います。葛西は知る人ぞ知る大インド人街であり、日本に住むインド人の大半は葛西駅周辺在住とのことです。余談ですが、なぜ葛西にこれほど多くのインド人が居住しているのかという理由については「最初に日本に移住したインド人がたまたま葛西に住んだから」「中川がガンジス川に似ていたから」「インド人は横のつながりが強く、先に日本に住んでいた人の家の近くに家を借りるから」などという説を聞いたことがあります。多分、それらが全て複合的に合わさった結果なんじゃないかなと、私は思っています。
本場のカレーが食べられる街、葛西
さらに余談となりますが、葛西に住む人的には本場インドカレーはソウルフードという感じではありません。ただ、「カレー」という名前を聞いた時、スーパーで固形のルーを買って作る家庭的なものと並んで、小さめのステンレスボウル2、3個にそれぞれ違うスパイシーなルーを入れ、大きなナンかチャパティを使って食べるものも、頭に浮かびます。外で食べるカレーは、後者になることが多いです。
兄の大好物
小学生の頃からセロリを生でバリバリ食べていた、やや渋すぎる味覚をしていた兄は、おにぎりのお供にトマトジュースを飲む大人に成長しました。偏食するよりは全然良いですし、セロリもトマトジュースも健康に良い食べ物なので、大いに続けてもらえれば良いと思っています。ただ、これらを完全に抑えて兄が大好きな食べ物が一つあります。それは兄が通っていた大学の近場にあったラーメン屋「メルシー」のラーメンです。
兄のサイン
兄はメルシーのラーメンをこよなく愛し、多い時期には週に5日は通い詰めており、当時「俺の体の半分はメルシーで出来ている」などと豪語していました。(追記・週に6日以上通っていたし、何なら1日2回通うこともあったとのことです)正に神沢かずたかにとってのソウルフードであり、大学時代を象徴するエモい食べ物なのだと思います。中々の有名店であったようで、いつも有名人のサインが店に飾られています。私が兄に連れて行ってもらった時は、確か斎藤佑樹さんのサインと、何故か兄のサインが並んでいました。当時1番の常連だったためサインを店に飾る栄誉に浴したとのことです。当然ですが、当時の兄はただの大学生であり、芸能人でも有名人でもありませんでした。(続追記・サインについては、飾ってもらえる人はほぼおらず、当時名だたる有名人を差し置き、兄のサインだけが並んでいたとのことです)
異論は認めない
兄曰く「早稲田大学生は全員これが大好き」なんだとか。大変失礼ながら、何の思い入れもない私としては普通の醤油ラーメン。という感じなのですが、普段鷹揚としている兄がメルシーの話をすると思想の強い原理主義者のようになり反対意見を一切認めず「あのラーメンの方が美味しくない?」といった話をしたところで一歩たりとも引いてはくれません。
故郷の味
終わりに、この話を書きながら、西葛西民のソウルフードについても思い出しましたのでお伝えさせていただきます。現在のイオン葛西店一階に店舗を構えているたこ焼き屋「まるぜん」さんです。まだイオンという名前でなく、ジャスコだった時代から変わりなく、少なくとも30年以上は続いているまるぜんさん。名だたるフランチャイズ店が出店と撤退を繰り返す中、不況もコロナも全て乗り越え、銀だこさんが出店した時ですら負けずに、今も西葛西民の舌を楽しませてくれています。
続・異論は認めない
そういえば、この間他県から来た友人にまるぜんのたこ焼きを食べさせたところ、「別に取り立ててめちゃくちゃ美味しいたこ焼きでもない」と不届きな事を言っていました。西葛西民を敵に回す発言です。あのたこ焼きの美味しさを理解できないだなんて信じられません、一歩たりとも引く事なく言い返してやりました。