非日常という名の日常
これからの着物ってどう進化していくのでしょうね。
クールに着こなしたり、豪華な現代着物もとても素敵だなと思うけれど、なんだか自分には華美すぎて落ち着かない時もあるんです。
私の友人もそうです。日常をしみじみ楽しみたい派。
歌舞伎の舞台のお仕事中に衣装さんの衣装を拝見して、庶民の着物にものすごく心ひかれましてね…あんな風に仕立てたら素敵だなと随分前から素人なりに自分で仕立てるようになりました。だって、売ってないのですもん…。
日常を非日常として自分らしく過ごすには木綿の庶民着物が本当にちょうど良いんだよねぇ…!(ハイタッチ)と友人と顔を見合わせて微笑みあってます。ひたすら地味な木綿の着物なのに、通りすがりの人々に振り返られちゃいます。
そこには、着物がすでに完成された完璧なものであるのが根底にあるからなのかもしれません。
日本髪もそうですが、現代風にアレンジしたところで気の遠くなるほどの時代を経て創り上げられた先人たちの美意識には…私には到底かなわない気持ちにさせられることもあるほど。
あれを自分が創り出せるかなんて。嫉妬すら覚える…。
そして、なんだか、
スッとして
涙がでるほど、美しい…。
あ、そうそう。普段着で日本髪って本当に素敵なのですよ。何してても絵になるんです。
街をお散歩しても、カフェでお茶してても。
現にこの下のお写真、京都清水のスターバックスなんですよ。ふふふ…。
日本髪が花嫁さんとか成人式とか、若い子だけとか、花街などの特別な人だ毛のものという思い込みをなくしたい…。昔は小ちゃい子からおばあちゃんまで結ってたのだから。お年相応の美しさが必ずあるんです。
日常をこそ、楽しまないとね…。