私、決断しました。
よしえ食堂ができるまでということで、毎週月曜日、私の半生を振り返っています。こうして振り返ってみると、思いがけないことを思い出したり、懐かしい場面が蘇ったりして、いろいろな思いがこみ上げてきます。さて、今日から2月、明日は節分、明後日は立春です。そんな切り替えに合わせた想いを綴りたいと思います。
決断
実は、1月末をもって、これまで勤めていた株式会社中川政七商店を退社し、奈良を去ることにしました。
つまり、奈良町に2021年春にオープン予定だった「よしえ食堂」の開業は中止です。
というこの文章も、最終出勤日を終えて、奈良の引っ越しをすませて、荷物を積んだ車と一緒にフェリーの中で書いています。
激動
この1年は、世の中的にも想像できないことがたくさんありました。
私自身も母の急死や大事な人を相次いで亡くすなど、とにかく激動の1年でした。
そんな中で、いろいろなことを悩み、考え、そして出した結果が、奈良町でのよしえ食堂計画を中止することでした。
私は九州に戻り、大分の食をもっと深めながら「ごはんはエール」をテーマに、おにぎりを握ろうと決断したのです。
奈良ぐらし
思い返せば、一昨年の9月から奈良にも居を構えました。思い切った決断だったと思います。正直、修学旅行で奈良を訪れて以来、移住の前に2回ほど、奈良にある中川政七商店の本社を訪ね、その後ご縁で、そこに勤めることになったのですが、移住でしたから。
奈良での暮らしは、とても刺激的でした。何より、奈良時代からの歴史の際立った街で暮らすのはとてもワクワクするものでした。大好きな奈良の話は、また別の機会にゆっくりお話ししたいと思いますが。
そんな、奈良を去るのは断腸の思いです。だから、よしえ食堂はときどき大好きな奈良に戻ってきて、おにぎりを握ろうと思っています。
「奈良を食で元気にする」そんな思いの決断だったのに、何もできずに帰るのは忍びない。だからこそ、遠くからでも応援するし、機会を作っておにぎりを握りに行こうと思っているのです。
よしえ食堂
宇佐に戻っても、よしえ食堂は開店予定です。今とはちがって、自由に往来できるような世の中になれば、東京でも上海でもよしえ食堂は健在だと。
「ごはんはエール」
その思いからなんらズレていないのですから。さあ、新たな挑戦にむけて歩きはじめます。
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