競馬徒然・有馬記念の思い出
いよいよ年末です。気がつけば、今年もあと10日ほど。なんと1年が早いことか!
これを歳のせいというのかはわかりませんが、ちょっと前まではそんなに早くなかった気がするんですがね。
ということで、年末といえば、年末ジャンボだ!とおっしゃる方もいるかとは思いますが、私の年末といえば有馬記念。
少し前までは有馬記念を終えて、ホントに押し迫った東京大賞典であぁ今年の競馬も終わったなと思ったところでした。ところが、去年からホープフルSなるものが新設G1となり、なんとも中央競馬の年末が締まらなくなってしまった気がするのは、私だけではないはずです。
さて、今年の有馬記念は、障害の名馬であるオジュウチョウサンが参戦となり、俄然注目が集まります。昨年のダービー馬であるレイデオロや一昨年の優勝馬サトノダイヤモンド、春のグランプリである宝塚記念馬ミッキーロケットなどなど、G1馬も多く参戦して、有馬らしい雰囲気です。
ここでは、有馬記念の思い出から、今年を紐解いてみたいと思います。
過去の有馬記念で、この馬強いなーと思ったのは何頭もいますが、中でも1999年の世紀末感満々の有馬記念に、3歳で参戦し3着となったテイエムオペラオーです。
なんで3着になった馬なんだと言われそうですが、その時に1着になったのがグラスワンダー、2着がスペシャルウィークと、名馬も名馬の2頭。実はこの年の秋のG1で天皇賞、ジャパンCを連勝し、有馬も勝てば3連勝ボーナスがもらえるのがスペシャルウィークでした。でも、春のグランプリ、宝塚記念ではグラスワンダーの後塵を拝しており、小回りではなかなか勝てませんでした。
もちろん私の本命はスペシャルウィーク。
で、なぜここまで来て3着になったテイエムオペラオーなのか、です。
この年、皐月賞を勝ち、ダービー3着、菊花賞は2着と強いのかどうなのか評価が分かれるところでした。しかも、菊花賞の後、わざわざ中山3600mのステイヤーズSに出走。そこでも2着に負けていました。
有馬では、5番人気。
昔から、菊花賞馬が有馬に出走してきたら買いというのはありましたが、この年は菊花賞馬のナリタトップロードも出走していました。
レースを見てもらえればわかるのですが、充実の4歳(昔の表記では5歳)の名馬2頭に対して、最後の直線で三つ巴の接戦を繰り広げています。末の確かさ、とはよく言ったもので、中山の末脚が3歳であれだけ繰り出せると、これは来年どエラく強いなるぞと。しかも、伍している馬が、グラスワンダーにスペシャルウィークなんですから。
案の定、翌2000年になると、G1を5勝含む、8勝負け知らず。昨年のキタサンブラックに抜かれるまで、生涯獲得賞金額が歴代1位という名馬に。
さて、今年の有馬記念。3歳馬は1頭だけと少し寂しい気がします。しかし、この馬がどんなレースをするのか、素晴らしいレースをしたのであれば、どんな成長を辿るのか。
そうです、競馬って、見るものも成長させてくるんですよ。さぁ、平成最後の有馬記念を馬券も、レースも楽しみましょうか。
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