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経済再開へ向かう世界と日本

中国や欧米が経済を再開させる方向に進んでいます。コロナ・ショックからの脱却シナリオは今のところ変更はなく、4月ごろが一番悪く今後回復に向かうと考えます。米国は新型コロナウイルスの感染が一番厳しいニューヨーク州でも5月中旬に正常化に向かいたいとしています。先行した中国や欧州も徐々に経済再開を目指しています。正常化といっても当面はいわゆるロックダウンから日本程度の行動制限に戻すということです。日本は緊急事態宣言の延長で逆行しているように見えますが、やはり地域や業種ごとの正常化へのタイミングを計っていますので、さらに悪化するとは見ていません。米国の雇用などの経済指標や企業収益は、今から一番悪いと思われる数字を示していくことになるでしょう。しかし市場は、おおむね最悪を織り込んでいて、この経済の落ち込みはどの程度短くて済むのかに注目しています。短ければ企業の倒産などが少なく雇用も急激に回復するとみられますが、長引くと金融機関の貸出態度の悪化など金融危機になる恐れもありますので、元に戻るまでの期間が重要になります。いまのところ、夏場にある程度急激な回復があったあと、2021年にかけてゆっくり元に戻るという想定が良さそうです。リスクは世界的に感染者数がまた増えてしまい、再びロックダウンが起こってしまうことです。Stay Homeを心がけ、その効果に期待します。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58795930X00C20A5000000/ 

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

■KAMIYAMA Reports http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-seconds
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