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アメリカのインフレと利上げピークアウトか

米連邦準備理事会(FRB)が1月31日~2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の上げ幅を昨年12月の0.5%から0.25%にペースダウンするのではないかとの観測がでてきました。

アメリカの物価上昇はすでにかなり勢いを失っているので、ペースダウンの可能性は高いです。現時点で4.5%の政策金利は、2月1日に4.75%、3月22日のFOMCで5%になりそうです。

利上げは続くのですが、FRBが3月にも利上げを打ち止めにすると予想します。インフレが一段落するのに合わせてFRBがいったん様子を見る姿勢に変わることになりそうです。金融市場がそれを織り込むときに、金利のぶれは低下し、長期金利は現状の3.5%よりも下がり、米ドル円は130円を割る円高に向かう可能性が高まります。

その後、市場の興味は「インフレ再燃リスク」に向かうでしょう。特に、賃金上昇率が高止まれば、インフレ再燃の恐れが強いので、FRBが利下げに転換しにくいことになります。

しかし、高金利で景気過熱は冷まされている一方、移民も増えており、労働市場の需給は緩み賃金上昇率は低下するとみています。インフレ再燃リスクにしばらく市場が揺さぶられる可能性はありますが、今年後半には市場のぶれは小さくなり、FRBは9月から12月にかけて利下げに転じるとみています。

3月ごろまではいろいろな見方が交錯し、市場のぶれは大きいままとみていますが、その後、市場は次第に利下げを織り込むでしょう。金利の落ち着きがグロース株への投資心理の改善につながると期待します。

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕
■KAMIYAMA Reports https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113 

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