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テストオープン中の大エジプト博物館に行ってきました①

以前、エジプト考古学博物館の記事を書いた際に「いつオープンするかわかったもんじゃない」的に書いた大エジプト博物館(略称GEM)。

それがついに!

ついに!!


2024年10月16日から常設展示を一部オープン!!


……一部?!


どういうこと!?



そもそもこの「大エジプト博物館」、2002年に建設を表明。

ツタンカーメンの黄金のマスクなどを移し、最終的には10万点以上を収蔵する世界最大級の博物館になる予定らしい。
日本が費用面でも技術面でもかなり援助している。

ちょっと記事を遡っていたら、2012年着工時には「2015年完成予定」となっている。もはや9年経過。ある意味すごい。


では今回は何がオープンしたのかというと、

「常設展示がテストオープン開始」という段階。
「1万点以上のコレクションが展示され、古代エジプトの王朝と社会の状況を追うことができる」とのことだが、

・クフ王の「太陽の船」
・ツタンカーメンの黄金のマスクなどのギャラリー
は、いまだに展示されていない。マスクはまだエジプト考古学博物館に変わらずいる。
フルオープンはいつになるやら。う~ん、実にエジプトっぽい。ちなみに場所はギザのピラミッドから約2㎞の場所である。



気を取り直して、行ってみる。

土曜9:30時点のチケットカウンター。激空き。
窓口で買う場合はカードオンリーだったかも。webで予約もできる。


大人一人の入場料は現在以下の通り(日本円は、2024年11月現在)
・エジプト人EGP200(約622円)
・外国人EGP1200(約3734円)。たっか!!エジプトの観光地としては最高レベルの高値。(駐在員は半額でOK。ありがとうございます!)
・4~12歳の子どもはそれぞれ半額

※ちなみにエジプト考古学博物館は外国人EGP450。
ギザのピラミッド群は、エリア入場EGP700(半年前540だったのに!)+クフ王のピラミッド内部見学EGP900。そして年明けからクフ王内部見学はEGP1500!!
エジプトの観光地の外国人価格は、ものすごいスピードで値上げしているので、この値段もすぐ変わる…


フルオープンしたらも~っと高くなるらしい。一般庶民のエジプト人は高すぎて行かないと言っていた。そりゃ家族4、5人で来たらEGP1000くらいかかっちゃうもんな…下手したら数週間分の食費という家庭もあると思う。


エントランスに向かう時点で「ここはエジプトか?」というきれいさと高級感(すみません)
中に入ると、ドーンと来場者を迎えてくれるこちらの巨大なラムセス2世像。
2006年までは50年ほどラムセス広場にいたようだ。カイロっ子にとっては、なつかし~!て感じらしい。

この方とセルフィ―できる装置が近くにあって、けっこうおもしろい。
画像はメールで自分に送信可能。


奥に進むと、はるか彼方までのびる階段が出現。その途中に多くの彫像が点在している。

開放感のあるすてき空間

これは…登り切るのは結構足にくるな、と一瞬怯む。
が、この博物館はめっちゃベンチある。うれしい。
きれいだし、先に清掃員や警備員が座って休憩していない 笑

それでも登りきるのに自信がない人は、行きはエスカレーターでぴゅーっと行って、帰りに下りながらゆっくり見学してもいいかもしれない。いや、その方がいいかもしれない。
車いすの人はエスカレーターと並列する形でエレベーター型の自動昇降機があるので安心。展示室内もスロープや多目的トイレがあって、さすが新オープン!という感じの設備になっている。


ただこの階段の展示、素敵だが熱心に見ていると踏み外しそうになる時があるのでお気を付けを。

ツアーのおじさまたちがぴゅ~と追い越していく
まだまだあまり人が座っていないであろう、貴重なきれいなベンチがたくさんある


階段を上りきると正面にピラミッドビュー!
この博物館とピラミッドの間にも色々建設予定らしく、奥の方はごちゃごちゃしている。その眺めがカイロっぽい。


階段を登り切った左が常設展示の入口。
日本が総工費の半分以上を円借款として支援しているからだろう、日本語の主張がちょいちょいすごい。


この時点で結構おなか一杯である。
お次はいよいよ常設展示へ。

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