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エジプト考古学博物館、1階の見どころ後半&2階の見どころー行くなら知りたいポイント③ー


前回に引き続き、1階展示の見どころをあと2つ。

場所はこちらの11と12のポイント




【Ground Floor(1階)】見どころの続き

⑪アクエンアテンの立像:Colossus of Amenhotep IV/Akhenaten

顔の彫りもリアル。アマルナ美術の特徴のふっくらとした曲線美

ツタンカーメンのお父さん。アメンヘテプ3世の息子。
宗教改革をしたが、自分一代で終了。後に異端扱いされている。

それまでの形式美を大事にしたエジプト美術を捨て、写実的で自由な表現を目指したアマルナ美術がこの時代に生まれる。

確かにこの時代はリアルなんだけど丸っこく、どこか優しい雰囲気のものが多い。

王妃はネフェルティティ。教科書などで一度は見たことある、古代エジプト史上でも有名な美女。
こちらの有名な胸像、リアルきれいすぎる…これ、約3300年前とかのものよ…?日本では土器に縄で模様とか付けてた頃じゃないの…?

『ネフェルティティの胸像』画像はWikipediaから。
こちらは残念ながらベルリンにいる


⑫ 幼少期のラムセス二世像:Statue of Ramesses II as a child protected by the God Horun

ちゅぱっ

指くわえている。かわいい。
後ろを守ってるホルスも丸っこくてかわいい。
eチケットにも印刷されている有名展示物。の割に、場所が出口に向かう導線と反対だからかあまり人がいない印象。

子どもっていつの時代もどこの国も変わらないんだなぁ。後の偉大なファラオも指しゃぶりしてたのかなぁとほっこりする。
私はこの像がエジプト考古学博物館の中で一番好き


【Upper Floor(2階)】見どころ

2階はテーマ別の展示になっている。
ツタンカーメンの黄金マスク&秘宝は、現在中央奥の特別室。
狭い&撮影禁止
なので注意!

前はこちらに王家のミイラもあったが、その関連の展示は現在国立エジプト文明博物館に移動しているのでそちらも注意!
動物のミイラはまだいる。でっかいクロコダイルとか。


⑬ツタンカーメンの黄金のマスク:Funerary golden mask of King Tutankhamun

説明不要の超有名展示!
やはり生で実物を見ると「こ、これが〜!!!」とテンションが上がる。
笑っちゃうくらい金ピカである。
マスクが有名だけど、宝飾品や棺もため息ものの美しさ。

宝飾の部屋内は撮影不可。説明見ずにスマホ構えたまま入ってきた人が、係のおじさんに「NO PHOTO!!」と怒られているところまでがセットで名物。
撮影禁止ではない場所に置かれたお品も見事なものばかりなので、GEMに移される前に堪能しよう。

ちなみに「2014年に職員があごひげを折っちゃって、それを無断で強力接着剤でくっつけちゃった(現在は修復済)」というエピソードがあるが、ものすごくエジプトを感じる。

ツタンカーメンの部屋の前の説明
王墓の玄室の入口で、3000年以上墓を守った番人像。しびれる

ミイラ作りの神・アヌビスを乗せた厨子。神官たちが神輿として担いだらしい
思ったよりシッポが長い。近くのガイドさんはジャッカルと言っていた
ツタンカーメンの椅子。夫婦の姿。まぁきれい。
写真を撮っていたけれど、ガラスケースの手垢と写り込みで汚すぎたのでHPから引用
古代エジプトのボードゲーム、セネト
ツタンカーメンの内臓が入ってたカノプス壺。
4つで1組のはずが、今見返したら1つない。
どこかに貸しているのだろうか


⑭イウヤとチュウヤのマスク:Masks of Yuya and Thuya

チュウヤ(左)とイウヤ(右)

イウヤはアメンヘテプ3世の妻ティイの父。チュウヤは母。ツタンカーメンの曽祖父母
王族ではないが、王家の谷に墓が与えられた。

1905年にほぼ無傷の状態で発見され、1922年にツタンカーメンの墓が発見されるまでは、最大の発見と言われていたようだ。
が、すいません不勉強で、最初行った時どなたか存じ上げませんでした!!
紙のチケットにはこの方達が印刷されているみたい。
広大なスペースを取って展示されている。

恐らく1番外側の棺はプレハブ小屋くらい大きい
2人のミイラはここにある。お顔がとてもきれい
(何となく顔をドアップで撮るのが憚られた)


まだまだた〜くさんおもしろいものがあるけど、有名どころはこの辺りが中心かと思う。
行くほど知りたくなって、出土した現地にも行きたくなって困ってしまう。

そろそろ涼しくなりつつあるので、ルクソールなど南の方にも行きたいなぁ。


おまけ

これはなぜだか日本人が好きなメジェド…?
なんだか空手有段者って感じのお姿。
階段の踊り場のパピルスにいた。


【参考サイト・文献・チャンネル】
・「The Egyptian Museum」
・「古代エジプト解剖図鑑」近藤二郎
・「るるぶエジプト」(2018年度版)
・「地球の歩き方 エジプト 2021~2022」
・「河江肖剰の古代エジプト」YouTubeチャンネル

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