リンゴってどうできるの?
こんにちは。かみやです。
皆さんが何気なく口にするリンゴ、どうやってできるか知っていますか?
1つのリンゴを作るには、ものすごい手間隙がかかっています。
ほとんどが手作業で、機械に置き換えられないものが多いんです。
リンゴの作り方を勉強したので、解説していきます。
リンゴ作りの一年間
リンゴ作りの一年間は以下のようになっています。
青森りんご対策協議会より
年間を通して作業がほとんどあります。
りんご農家さん曰く、常に忙しいというわけではないそうです。
特に忙しいのは収穫や出荷の時期だそうです。
雪が降る地域では、雪が降る前に収穫しないといけないそうです。
時間との戦いで、収穫は日が落ちても続けることがあるようです。
それでは、それぞれの時期の作業を見ていきましょう。
製枝・剪定(1月~3月)
青森では雪がまだ降る期間の間にリンゴ作りが始まります。
リンゴの木の枝を整えることは、理由があって行っています。
・リンゴの収穫をしやすくする。
・成長させたい枝を残す。
人間の髪の毛も延び放題にしたら、手入れも大変ですよね。
リンゴの木も好き放題伸ばすと、栄養が分散していいリンゴができなくなったりします。
適度な手入れが重要です。
肥料やり(4月)
美味しいリンゴを作るには、肥料が必要です。
リンゴの木はそれぞれ元気のよさが違ったりします。
それぞれの木を見ながら肥料の量を多くしたり、少なくしたりします。
リンゴに余分な肥料を与えても、肥料のコストがかさむだけなので、見極めが大切です。
薬剤散布(4月~8月)
実はリンゴは無農薬では作れないって知っていましたか?
農薬がないとリンゴの木が病気になったり、虫が巣くったりしてしまいます。
私がインタビューしたリンゴ農家さんに聞いたところ、年間16回農薬を散布しているそうです。
最近は無農薬がいいという風潮ありませんか?
私は何でもかんでも無農薬というのは、考えものだなと思っています。
農薬があることで、虫食いがなくおいしく食べることができるんですよ。
農薬は法律でぎっちりと、使い方が決められています。
農薬ダメ絶対と感情的にならないように、自分で考えられる力をつけていきたいものです。
草刈り(5月~9月)
リンゴ木の地面には、雑草がたくさんはえています。
雑草が生えすぎると、リンゴの木と水分・栄養の奪いあいが始まります。
逆に草刈りをしすぎると、ダニがわいてしまいます。
何でもやりすぎはよくないとのことです。
最近は農業も機械が人の代わりに働いてくれるようになっています。
ルンバのような草刈り機も開発されているようです。
受粉(5月)
青森できれいなリンゴの花が咲くのは5月ごろです。
サクラに似た薄いピンク色の花を咲かせます。
とってもきれいですよ。
リンゴの花は自分の花粉では受粉ができません。
人の手で受粉をさせるか、ハチを使って受粉をさせたりします。
リンゴの実がなるためには、確実に受粉させないといけません。
収穫の量を増やしたい場合は、人の手でやるしかないのです。
人口受粉機「ラブタッチ」 株式会社ミツワより
ネーミングセンスがすごい(笑)
機械を使って受粉できるようにもなっています。
実すぐり(6月~7月)
リンゴは1か所から5つの花が咲きます。
5つの花が受粉して、5つの実ができます。
しかし5つの実をそのままにすると、栄養の奪い合いが起きてしまいます。
そこで小さなリンゴのつぼみを1つに減らして、残り4つは取り除きます。
実はこの作業で、相当な選別が起こっています。
皆さんの手元に届くリンゴは選び抜かれたエリートということです。
きっと東大卒レベルくらいでしょう。
着色手入れ(9月~11月)
皆さんが食べている赤いリンゴ、日光に当てないと実は緑色のリンゴになります。
リンゴの実の周りには葉っぱがあるので、日光が当たらない部分があります。
そのままにすると、まだらな色のリンゴになってしまいます。
色をしっかりと付けるために、リンゴの実の周囲の葉っぱを取ったりします。
リンゴのお尻の部分も赤くするために、地面に銀色のシートをひいて日光を反射させたりもします。
一個の見栄えのいいリンゴのために、ものすごい手間がかかっているのです。
絶対に粗末にしちゃだめですよ!
収穫(8月~11月)
手間暇かけて作ったリンゴは、この時期にようやく収穫できるようになります。
東京では、ふじ・王林・ジョナゴールドくらいしか見かけません。
青森ではもっといろんな種類のリンゴが作られています。
収穫時期が8月~11月と幅があるのは、品種の違いからです。
リンゴ農家さんにとっては、収穫に時期はとっても忙しいです。
私もリンゴの収穫を手伝ったことがあります。
ハシゴを登って高いところのリンゴを収穫します。
収穫したリンゴは傷がつかないように、そっとカゴに入れます。
カゴはいっぱいに入れると10キロ以上にはなるので、相当重労働ですよ。
リンゴは地面に落としてしまうと、売り物にならなくなってしまいます。
慎重な作業が必要なんです。
まとめ
リンゴを作るにはものすごい手間暇がかけられて、皆さんのもとに届いています。
食材の作り方を知れば、食べ物を大切にしようと思えませんか?
これからも食材の作り方など、生産者のことを伝えていきたいと思っています。
それではまた。
※生産者の方で消費者にこんなことを伝えたい、ということがありましたらTwitterのDMでご連絡ください。
Twitter:@kamiyafarm
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